大森一樹さんが旅立った。

島原の縄文パワースポットにいってきた。毎年のように、島原半島にきているけど、
こんな神聖な場所があることを初めて体感した。
そのあと、島原コンシェルジュのMさんが、「魚の道具を買いにいくので、いっしょにいきませんか?」
というので、「よかよ」といって、金物屋さんに同行・・・

「猪原金物屋」さん。壁に竜の飾りがあったり、普賢岳の伏流水がでる場所の横にも、竜の飾りが
あった。その水を飲む。能登の霊水と同じような、「無」の味。でも生きている。この土地の天地いっぱいの力が
溶け込んだ不思議な水だ。ショーウィンドウには、「ハイス」の包丁が並んでいる。ぼくの使っている
包丁と兄弟みたいなものだ。親近感をもってお店に入ると、店主がいきなり「二階のギャラリーに、行灯の
展示会をやっていて、波動スピーカから音楽がなっているので、ぜひ・・・」ということになり、そのまま二階にいって
静かな時空を楽しむ。築100年超えの古民家には、不思議な力がある。傍らの古タンスの上に、紙風船とかお手玉
、お菓子が置いてあった。「座敷童(ざしきわらし)さま」が、いる場所に必ずおいてある。天真庵の二階と同じだ。今回いろんなパワースポットを巡ったけど、ここが一番かもなんばん。床の間に飾ってある竜の掛け軸の不思議な話は、現地にいって感じてください。

築100年越えの古民家を上手にリノベしていて、「気」がとてもいい場所。
不思議な邂逅やな・・と思っていたら、偶然にも、店主とぼくは、同じ大学だった。
ふたりでハグをして♪グレータ立命を歌う(笑)

その後、大森一樹さんの訃報が届く。享年70歳。
少し先輩やけど同じ学生時代を京都で過ごした。
立命館の広小路学舎と河原町をはさんで、隣の府立医大の学生やった。
その当時から「天才監督」といわれていた人や。
よく荒神口のおでんや「安兵衛」で、飲んだ。ぼくが店長してた「からふねや」の下鴨店にも
ときどき珈琲を飲みにきてくれはった。
「ヒポクラテスたち」という映画を見ると、その当時の京都の匂いがする。彼の作品の中では一番好きな映画。
そして、その映画の中に、「からふねや」という「おいしい珈琲屋で珈琲豆を買ってきて」
というセリフが入っているのです。(からふねやの珈琲が一番おいしいので、一言いれとくわ・・と約束してくれた)東京の荻窪の映画館で見た時に、「おおきに」と心の中でつぶやいた。小さな男の約束を履行してくれたことに感激。
いい人は、はやく召されるんやな。また飲みたい人だ。鎮魂。