田舎も都会も、徘徊すると面白い!

能登の家から、一番近いお店は、徒歩20分(徘徊しながら、季節の野花などを摘んだりしながらいくので、
いつも30分近くかかる)の中根酒店。店主が施設に入ったので、今は後期高齢者の奥様がきりもりしている。
能登滞在中の10日間、東京からもっていく食料+現地で調達する魚や野菜(ほぼ・原始的ぶつぶつ交換 タコは
今回一週間で7尾釣った。朝まずめ(太陽がのぼるころ)しか釣らないし、一尾釣れたら、おわりにしてるけど、
夕まずめ(太陽が沈むころ)も釣り糸を垂らすと、きっと釣果は、二倍以上になる)で、自給自足に限りなく近い
状態やけど、隣のばあちゃんが、かわいがっていた野良ネコちゃんたちが、腹を減らしているので、中根酒店で
ときどき牛乳を買う。店主のばあちゃんも、母性本能がゆたかで、ときどき賞味期限が近づいた牛乳を
タダでくれたりする。

近所の漁師さんたちが、ときどき大漁の時に、ブリとかヒラマサとか鰆(さわら)などを、生きたままくれる。
それを出刃で解体し、頭とか中落ちとか、つまりアラという部位は、野良ちゃんたちのエサになる。よって、
生ごみのでる量はいたって少ない。
野良ねこさんたちは、お礼のつもりなのか、こないだは玄関先の甕(かめ)で水分補給していたマムシを
退治してくれた。みんな自分のできること、で、原始的ぶつぶつ交換をしている。だから、為替が大きく変動したり、
物価が高騰しても、「それなりに」、生きていける世界だと思う。考えようによっては都会暮らしより「ゆたか」だ。
正社員でないひと(正社員だって)、年金暮らしのひと、コロナや親の介護などで離職している人・・・・
このままだと、座して死を待つ、そんな状況が年末から来年にかけておきてきそうな感じじゃない?

昨日紹介した「能登」の最新号は、特集は「珠洲」で、珠洲に移住した人にスポットをあてている。
ぼくは観光大使でもないし、どちらかといえば、名無しの根無し草タイプだけど、大阪と同じ面積で、
日本海に竜のようにつきでた半島に19万人が、発酵文化や縄文文化を継承しながら生きている人たちに
「これからの日本のありよう」みたいなヒントがいっぱいあるように思う。
能登や金沢の本屋でしかおいてないけど、ネットで買える便利な世の中。880円也。

昨日は朝近くの神社まで徘徊散歩。道すがら、最近できたチーズケーキやの店主に、能登柿を土産にもっていった。
今月初めに「珪藻土焙煎器UFO」を買ってもらった。いや性格にいうと、押し売り(笑)
「これから、珈琲豆がどんどん値上げされるけん、自分で焙煎しないと、生き残れんばい」
と、老婆心のような、老人特有の説教みたいなことをいって、買わせた。まるで統一教会だ。
「生豆はうちで買ってもいいけど、お互いに『しばられる』のはいやなので、ネットで買って」
という風にした。昨日は真顔で質問された。

「毎日、焙煎が安定しないし、豆によっては、まったく焙煎の要領が違いますね?」と店主。
「昨日と同じ今日なんてない。一秒違っても、温度や湿度でも違う。そんなの気にしなくていい」と答えた。
加えて「最近焼いた豆は?」と質問したら「マンデリンを焼きました。これがまた難しくて・・・」という。
「マンデラエフェクト(マンデラ伝説、ともいう)ってしっとーや?」と問うと「知りません」と真顔。
そうか、別名「マンデリンエフェクト(これはウソ)・・・事実とは乖離された味になったりするっちゃ」
なんか、朝から奇想天外な禅問答みたいになった。

「失敗する自由を手にしたと思いなさい。そのうち「自分の味」というのが、つかめるようになる」
とだけいって、神社に向かった。
どこどこのカリスマ?バリスタの味に近づけたり、今の教育みたいに画一的な味にする必要なんてない。
昨日も珪藻土焙煎器が、2個嫁いだ。UFOが「飛ぶほど、売れない」けど、100匹目の猿は
すぐに超えそうだ。100匹を超えたら、世界に飛んでいくかもなんばん?とらぬUFOの皮算用?

今日も12時から16時まで営業。それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」

明日の朝は「卵かけごはん」   珪藻土の竈で炊くごはんで卵かけごはん。手前味噌汁と香のもの。一汁一菜の基本。

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