能登の珠洲が熱い

先日、無事東京についた。
お店の玄関を開ける。取っ手に「天真庵」と刻まれたノブ。
金工の角居康弘くんが、つくってくれたものだ。
玄関のポストには、季刊誌の「能登」が入っていた。
今回は「珠洲の引力 先端の魅力」で、表紙に
栗毛の馬で顔に流星、あの昭和の名馬「テンポイント」みたいな
きれいなサラブレットと、鬣(たてがみ)をなでる男の人がのっている。

この人のページが6ページ。競馬ファンなら、知らない人がいないひと。
「世界の角居」と呼ばれた天才調教師・角居勝彦さん。角居くんの兄ちゃん。
(弟くんも最近は作品が海を越えているので、ぼくは小さな声で『世界の角居』と呼んでいる)

ちょうど天真庵が押上で始まった2007年、角居厩舎のウォッカ(牝馬)が、日本ダービーを勝った。
今は、競馬ファンに惜しまれながら、引退して珠洲に移住し、「みんなの馬株式会社」をつくり、クラウドファンディングで
お金を集め、引退したサラブレッドを支援する活動をしている。
朝からへんな話をするけど、引退したサラブレッドは、大半が「馬肉」になるのだ。角居さんは、そこを何とかしたい、
と現役の時から思っていたらしい。

テンポイント・・・(大学時代は、よく京都競馬場にいって、テンポイントを応援していた)
伝染性貧血による殺処分から運よく逃れたクモワカ(ばあちゃん)と、その娘(母)として生まれ、母が2着に敗れた桜花賞を制したワカクモ。殺処分になろうとしたクモワカを、北海道まで内緒で運んだ男がいた。そんな母娘物語の「悲しいロマン」に、孫のテンポイントがさらに海外遠征を前にして雪の京都競馬場でレース中に骨折し、5歳で星になった。

ワカクモを、内緒で北海道まで連れていった厩務員役を演じたのが緒形拳。「もし朝が来たら‾テンポイント物語 」・・最高!
本を読んでいると、緒形拳さんと角居さんがだぶって見え、昨日は酒が馬かった。

今日明日は12時から16時まで営業。
その後は、「そば打ち教室」と「UFO焙煎塾」珪藻土焙煎器・UFOも、珠洲の珪藻土からうまれた。珠洲が熱い!

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