値上げの秋・・・自給自足しかない?ちゃんと考えていますか?

今日から10月。今年もあと3か月。新聞の一面も、「値上げ値上げ・・」のニュース。
近くの押上文庫ちゃんも、「電気代が5万を超えました」と苦笑い。
「屋上で夏は団扇をもってビアガーデン、冬は七輪で焼き鳥(焼き魚)のスタイルしかないね」
なんて話をしながら、人ごとではなく、お店も企業も、家庭も、赤字に転落しそうな年末になりそうだ。
そばもつなぎの小麦粉も、珈琲豆も、うなぎやよろしくうなぎ登りの勢いで上がっている。

今年の6月の珠洲の震度6の地震で、知り合いの七輪屋さんの窯が壊れた。社長も従業員も古希を超え、
再興はむずかしいかな?なんて世間は心配していたが、国内のみならず海外からの需要も増えていたので、
古い窯をつかって生産を再開し、新しい窯は、クラウドファンディングにて有志の力を借りてやっていこう、
ということになった。スピリッツがすごい!
壊れた窯の片づけを手伝っていたら、少しチャネッて、「この珪藻土で、焙煎器つくったらよかばい!」
という声が聞こえた。
その場で社長に、「これもっていっていい?」と聞いたら、「捨てるのにもお金かかるし、いくらでももっていって」
といわれ、車に積んで、帰りに穴水の「クロネコ」から、三重の久保さんの家まで、「瓦礫」をおくった。

それから3か月後の今週の水曜日に、久保さんちから「珪藻土焙煎器 UFO」の完成版が飛んできた。
60gの生豆を入れて、ガスコンロの上で、UFOが飛ぶようにふわふわふると、5分で爆ぜ、約8分で
シティーローストの珈琲豆ができあがる。
珪藻土というのは、海のプランクトンなどが、悠久の時を超えて土になったもので、七輪の材料や、建材としてつかわれる。
遠赤効果、つまり輻射熱がすごくて、能登の七輪で魚や肉を焼いたら、普通の肉でも「能登牛?」と思うくらいにうまくなる。
そして、珈琲豆も、歴代の焙煎機のどんな名機と比べても、相手にならないくらい中までカリッと焼けて、うまい珈琲になる。

昨日、いつものように近くの香取神社にお詣りの途中、近くにできたカフェの前を
通ったら、若い店主に「UFO見ましたよ」といわれた。
「そう。スカイツリーのまわりによくでるらしいが、ぼくはまだ見たことがない」というと、
「違いますよ。焙煎器のUFO。キヨミさん(筆子さんの本名)のインスタで見ました。すごいですね。」というので、
「え・・・まだ自家焙煎じゃないの?これからインフレ、円安、戦争・・・珈琲豆もまだまだ高騰するし、自家焙煎じゃないと
生き残れないよ。今だと、発売記念価格で一万円で売ってあげる」といったら、
「その後は、いくらになるんですか?」と真顔できくので「5000円くらいかな・・」と答えたら、
「え~っ!・・だったら、後になって買います」といった。(ぼくなら、ぜったい、イの一番を買うけど(笑))
「よかった。近くのカフェがライバル店にならなくて・・・」と冗談半分につぶやきながら神社に歩いていった。

人のいく裏に道あり花の山

という諺がある。みんなと同じことをやっていてもしかたない。
山にも「上り坂」と「下り坂」と、「まさかの坂」がある。
前のふたつは、努力とか根性なんかで克服できる。
でも今は「まさかの坂」の時代。この坂は、これまでの生きざまや人間力が試される坂らしい。
今日明日は16時まで、それからは「そば打ち教室」
今日は、麹町に「夢みる小学校」の映画を観にいく予定。

悲喜こもごもの2022年の年末3か月、になりそうだ。感謝。

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