毎日、新しい焙烙(ほうろく)を使って焙煎している。珈琲豆を均等に焼くためには、
いわゆるメビウスみたいなイメージで焙烙をふる必要がある。
今回の焙烙は、珪藻土でつくっているので、輻射熱(ふくしゃねつ)がいい具合に作用して、
これまでの「生焼け」みたいな焙煎とは、似て非なる世界の豆ができる。
「昔の石焼芋」よ、美味かったね、アレ。チンするのと違うでしょ。
能登の縄文真脇遺跡の近所でとれる珪藻土を使っているのでそのまま「縄文」にしようか?
とか「UFO」(やきそばにそんな名前があるので、「焼き豆UHO」なんて名前にすると、すぐに各家庭に
飛んでいくかも・・・でも、久保さんが一個一個ていねいにつくるので、あまりでても大変だ・・・
なんて「とらたぬ」みたいな不埒なこと考えながら、珈琲道を徘徊する日々。でも名前も決まらないのに、
最初のロットは完売し、来月できてくる第二弾も、予約で完売まじかになった。「まじかよ~」
という感じ。しかも、もうすでに焙煎塾を卒業したような人たちが、「もう一度教えてチーパッパ・・」
というので、来月のカレンダーに「焙煎塾」という文字が増えてきた。
ほんとうは、そんな卒業生たちが、縁ある人たちに、優美に広げていってほしいものです。
「100匹目のいサル現象」のように、100人がこの焙煎器を使うようになったら、能登でも(能登が今でも一番多いけど・・)
佐渡島でも、沖縄でも使われると思う。
まだ内緒なんですが、「珈琲みるちゃん」なる新製品も来月あがってくる。なんかぼくも「ユーチューバー」
にたった気分?九州弁を磨いていくと、ジャパネット博多、くらいにはなるかもなんばん。
天真庵では、石臼で珈琲豆を粉にする。電気じかけのものと、異次元の粉ができる。
熱も静電気もおきへんし、簡単にいうと、こんにゃくを手でちぎって料理すると、煮含まれ感とか
触感がかわるでしょ。あれと同じこと。石臼を家庭で使うと、置き場所に困るやろうけん、簡単に
そげな風にできる「みるちゃん」を開発中。いつも青色吐息のわが社の株があがるかもなんばん?(上場しとらんばってん)
昨日は朝5時前におき、炭火を起こし、珪藻土の竈(かまど)でごはんを炊き、残った炭火で
焙煎(こちらは、手回し焙煎機)し、残った火で、麦茶をわかし(久しぶりに夜の勉強会があった)、
ちょっと不思議おばちゃんが、卵かけごはんにきて、話があいすぎて、気が付けばお昼近くになり、
そのままろれんを下げ、6時まで営業。
6時からは、ちょっと異次元世界を逍遥する不思議先生の勉強会。
その先生のファンとか、これからに不安をかかえる女子たち、いつも泰然自若なお姉さま・・・
奇人変人倶楽部と、異名を持つ天真庵の同窓会みたいな夜だった。
能登で釣ったタコを冷凍にしていたので、それで「タコカレー」をつくった。
タコも宇宙人みたいだけど、それを食べている女子たちの顔を見ていたら同じ生き物に見えた(笑)。
今日は安倍さんの国葬。「まるで自民党の葬儀みたい」といった女性の小説家がいる。
言い得てて妙だ。でもそれ以上に、今の日本は妙か?
人生の最後の10年間を「林住期」というらしい。中国では聖人たちは、竹林で隠居する。
それまでの「しがらみ」とか「常識」とか、「習慣」とかを一度わすれ、Oから再出発して、最後の
十年を黄金期にする、そんなニュアンスだろうか。
いろいろな人たちの話をきくと、「地球の竹林期がきてるんじゃない」というような説も・・
どちらにしても、明日地球が終わりの日を迎えても、「今ここ」をしっかりとつかんで通っていかねばなりませぬ。感謝。