ダッチ珈琲を霊水でつくる!

昨日、仕込みが終わり、錦糸町のブックオフで、10冊くらい本を買い、
リュックに入れて歩いていたら、くたびれて、錦糸公園のベンチで休憩しながら「白洲正子さんの本」を
読んでいたら、あたりが暗くなった。若いころの坂田さんの写真もあった。
目白の有名な骨董屋の主人。目白にあったヨネクラボクシングジムに通っていたころ、よく遊びにいった。
店主の坂田さんに「最近、美味いそばやができた」と紹介され、いったお店で使っていた「そば粉」を
今でも使っている。千葉の酒々井産のそば。「今はもう秋」の気配。もうすぐ新そばの季節だ。

急ぎ足でもどり、モカ・イルガチェフ(ゴルバチェフさんは、こないだ亡くなった)を、珪藻土の焙烙(ほうろく)
に60g入れ、ちょっと深めに焙煎。できあがりが48g。単品の豆を最近は「シングルオリジン」って
いうんだって・・・弁当やみたいね。サウナみたいに水分がとぶので、少し減量。
午前中に、珪藻土の七輪で焙煎してブレンドした「ホボブラジル」を足して90g。
それを、サイフォン用くらいに細かくミルでひいて、水出し珈琲用の筒に、サイフォンの丸いフィルターを
セットしたものに入れ、能登の霊水を700CCほどをセットし、ポタポタと落とす。その一滴の丸い液体が
数時間後に、ガラスの器に落ちてくる。その器は、安土忠久さんという、白洲正子さんも愛用していたガラス作家の酒器。
安土さんも、今はなき目白の「千草画廊」というところであって依頼の交友。高山にアトリエがあって、
「能登の行きかえりの中、ぜひお立ち寄りください」と催促のようなハガキが毎年届くけど、実現できていない。

今朝、5時に起きて、そば打ちの前に、できあがった「水出し珈琲」を飲んだ。
筆舌が遠く及ばないくらいに、美味い、と自画自賛。
一昨年、その水だし珈琲のコックのところがこわれて、近くのガラス職人に、つくってもろうた。
その時、その職人の仕事仲間のじいちゃんが、コックのガラスを磨いて仕上げをしてくれた。
「すりし」という職業らしい。この界隈は、花王、鐘紡などの発祥地が近く、高度成長とともに、
女性の化粧品が高級化して、そのためにその瓶をつくる職人さんたちの需要も増え・・・という
好循環で、ガラス職人があまたいる(いた?)町でもある。化粧品もあれこれ試して、「けっきょくは、
何もつけないおしりが一番きれい」だと悟った町でもある(笑)
昔の水出し珈琲の器具も、この町でつくっていたのだ。どの町にいても、買い物をネットでやるような時代になり、そんな風俗も
消え行く運命にある。

今日・明日は「12時~16時営業」
月曜は旗日だけど、「卵かけごはん」です。能登珪藻土の竈(かまど)で炊くごはん。新米が楽しみ!感謝。

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