霊感商法ではない「能登の霊水」

「東京へでかせぎにいこう物語」、の初日みたいな朝。
近くの海が凪いでいたので、竿もって徒歩3分の海にいき、
タコヤンをずるびきしていたら、小さなタコが釣れた。
「ぼくを東京に連れてって」という小さな声が聞こえた。
いわしを手で捌くように、内臓をその場でとり、海水で洗ってビニール袋へ
いれてクーラーの中にいれ、ほかの荷物(冷蔵庫は空にして、ブレーカーもきる)を
車に積ん出発。

七尾の中島に「藤瀬霊水公園」がある。いつも東京へ60Lちょいほど汲んでいく。
500円を公園入口のおじさんに渡し、台車を借りて、水のタンク6個と、ペットボトル(2リットル)を6本。
高騰したガソリンの燃費も下がるのが心配なくらい重い。これから冬は、冬タイヤにしても、あやうい時もある。
いつもは、地元のじいちゃんたちが軽トラで汲みにきている。
昨日は品川ナンバーの大きな車で、若い人5人くらいが、先に汲んでいた。
「今、演劇やっているスタッフ」だという。能登の中島に「能登演劇堂」があり、そこで89歳になる仲代達也さん
の「いのちぼうにふろう物語」が、今月5日から始まった。その関係者だ。
演劇に命をかけた人生。どうか千秋楽までご無事で・・・と霊水がでる蛇口の竜に一礼しながら、タンクに水をいれた。

いつもは、そこから、ひょっこりひょうたん島のモデルになった能登島にいき、「水」という食堂で朝ごはんを食べ、
橋を渡って和倉温泉の「総湯」に入るが、おきまりコース。水を汲み終え、そこの直売所でナスとキュウリを買った瞬間に
、「能登の家にぬか床を忘れた」ことに気づき、家までもどった。片道40分のロス。
しかたなく、近くの「ますほの湯」(天然温泉)で、260円のチケットだして(65歳以上は、半額の260円)、
その足で氷見の「すしのや」までいき、アオリイカやほたるいか、がすえび・・などを軽くにぎってもらって、
高速道路で東京に向かった。

今朝は6時に起き、香取さまにお詣りして、一時間ほど徘徊散歩。
かえってきて、昨日のタコを「タコ飯」にする。
3合のごはんに同量の霊水、タコを塩で洗い、刻み、醤油と酒(ぼくはそばの甘しょうゆのカエシ)で電気釜のスイッチオン。
市販の「ゆでたこ」と違い、火を通してないタコでタコ飯をつくると「え、タコは宇宙人?」と思うような、次元の違うタコ飯ができる。
ぼくらは秋の能登では、毎日のように、タコやアオリイカを食べているので、このタコ飯は、近所で留守中に、お店のプランターや植物の
水やりをしてくれる人、掃除そしてくれる人、郵便物を預かってくれる人たちのお礼。
さきほど、できあがったごはんを杓文字でまぜながら試食をしたら、うますぎて、つい一合くらいぬすみぐいしたくなる衝動にかられた(笑)。

今日は、朝から焙煎をはじめ、そばの出汁をつくったり、いろいろやることが多い。
こんな繰り返しの中で、あっという間に、人生が終わってしまうのかもしれない。
でもその「毎日毎日」の繰り返しの刹那の中に、人生の妙味がつまっているのだ。
みんな振り返ると「何してきたんだろ」とか「いのちぼうにふろう・・みたいな人生や」なんて思うかもしれないけど、
「それでいいのだ」とも思う。少し秋めいてきた東京の片隅で、そんなこと考えながら、汲んできた霊水で
ほぼブラジルを飲みながら、PCのキーボードをたたいている。
今日は、「元気」の13回忌。あとで彼の大好きだったササミをゆでて、写真にお供えし、「ま・か・はんにゃ・はらみた」
を唱える予定。山田くんがTQ処理して、元気の足跡に波動転写してくれた御かげで、元気は今でも「元気シール」になって、いろんなところで、冷蔵庫、スマホ、水道管、車(貼る場所によっては、燃費がかわる?)、などに貼られ、農業用水なんかにも、TQが
使われはじめている。たぶん、ぼくたちがこの星をでた後も、きっとどこかで生きているのだと思う。ちっぽけな命も、無駄な
ものはひとつもないのであ~る。

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