あこがれのタコガレット

明石のタコが例年の1割くらいしかあがらない、らしい。
海というか、海だけではない、この星の環境がおかしくなっている。
わが国も、農薬を世界一つかうし、ゴルフ場も農薬いっぱい使うし、生活用水も
めちゃくちゃ汚染されているし、その上、福島の原発の汚染水は、相変わらず打つ手なしで
海に流し続けている。どんなに包容力があっても、きっと悲鳴をあげているに違いない。
都会で生活していると、生活用水も自分の糞尿さへ、ジャーと流してしまうと、あとは知らぬ存ぜずの暮らし。
ボーっと、誰かに「飼育」されているようなもんだ。あまりものを深く考えない習慣になっている。

先月まで能登もタコがおらんかった。タコ釣りの名人たちも、畑仕事のほうに重心をおき、
海にはあらわれなかった。今月は、アオリイカも釣れるようになり、タコももどってきた。
ぼくも、二度タコ釣りをやったけど、どちらも一尾釣れた。
昨日の朝は、少し大きめのが釣れたので、米ぬかでタコを洗い、内臓と目、口をとり、63度の
お湯に20分つけ、冷蔵庫。夕方、タマエギとわかめとタコのサラダをつくり、タコを湯がいた湯で
かぼちゃを煮て、タコの足は刺身にして食べた。家の前の海と、家の横の畑で、自給自足生活。
さすがに、酒をつくることはできないので、昨日は「白藤」という輪島の地酒を飲んだ。

「今日は朝ごはんは、ガレットなんでまたタコお願い」と筆子さん。
そんなに毎日釣れるほど、敵もバカじゃないし、命がけだ。
今日は、3尾が海面すれすれまできて、逃げた。逃がしたものは、魚だけでなくタコも「大きい」。

海にもぐっていたじいちゃん(といっても、ぼくよりひとつ年上。若いとき、錦糸町に住んでいた。)が
、サザエを5個くれた。それをビニール袋に入れて、てくてく歩いていると、近所の畑で野良仕事を
しているおばあちゃんたちが「タコ釣れてよかったね」と笑う。説明するのもめんどうだし、「いっぴきだけ」
とウソの会話・・

というわかで、タコガレットはできないので、アオリイカを代用して、「イカガレット」
が朝ごはん。ガレットの生地は、東京でそばを打ったときにできる「そばかす」を冷凍してもってくる。
ので、材料費は0円。シードルも、パラダイス酵母とリンゴジューズで、自家製。
珈琲は、今売り出し中?の「能登の珪藻土焙煎機」で焙煎。一回生豆60g焙くと、48gの珈琲豆ができる。
東京にいる時は、水曜日木曜日が、こんなスタイル。ただし、タコもイカもいれない、とろけるチーズとのり。

今日は、午前中畑仕事をした後、近くの町営の温泉へいく予定。65歳以上は260円。
家には風呂、しかもけっこう新しいのがあるばってん、給湯器が故障中。能登では
石油の給湯器を使う家が多い。石油も電気もなんだし、できたら太陽光で・・なんて思っていながら
3年過ぎた。「汗をかいたら、近くの温泉でいいや」と、最近は夫婦の会話にもあがってこない。
今朝は燃えないゴミの日。ガスも契約していないので、カセットガスボンベ2個(5日分)を捨てた。
それでも、そばやソーメンを茹でたり、パスタもガレットも作るし、珈琲の焙煎もできる。
電気は玄関先にソーラパネルをおいて作っている。ときどきネコが上で昼寝しているけど(笑)
年金が崩壊しそうな気配やし、もしベーシックインカムが導入されたり、年金が崩壊したりしたら、
都会よりも、田舎のほうが、暮らしやすいかもなんばん・・・?ちょっと工夫したり、ハイテクを利用したり
するだけで、楽園になる可能性がいっぱい。感謝。