朝からハブとマングースのショー?

本日は中秋の名月。
今アオリイカのシーズンで、特に昨日は月がきれいだったので、
集落の人たちは日が落ちてから、伝馬船にのって夜釣りでアオリイカを釣る。月明りにアオリが
海面まで浮いてくるので、絶好の釣り時なのだ。
生命と月の満ち引き、海の潮の関係は、陰陽の象徴みたいなもので、神秘的である。月経というのは
言い得て妙な日本語やね。

そんなわけで、アオリイカをいっぱいいただいたので、昨日は、さしみにして、
信楽の四方皿に盛りつけた。紫蘇の穂と青葉を前日に梅茶翁の庭でいただいてきたので、
高級料亭の風になった。ゲソは、湯河原のミカン農家さんがつくるハーブをブレンドしたオリーブオイル
でいため、パスタにした。ワインもいいけど、やはり日本酒がいい・・・
なんてこと考えながら、料理をしていると、隣のおばっちゃんが「今日はアオリが釣れんかった」
といって、亀泉の一升瓶をもってきた。「残念賞」・・・?不思議な人たちが、住んでいる。

昼間、シーバス用の仕掛けを用意して、てくてく郵便局まで、東京のカフェ注文の珈琲豆をだしにいく。そして赤崎港近くの
海岸にいく。片道約1時間。能登の家の先は、さきの大雨で通行止めなので、郵便局までは迂回コース
になるので、いつもより軽トラの交通量が多く、知り合いの人たちは、徒歩のぼくを追い越すたびにに、
プッと小さな屁をするようにクラクションを鳴らしたり、車をとめて「どこまで歩いて釣りにいくん?」
と質問したり・・・帰り道では親切に「のっていかんね?」とアッシーくんになろうとしてくれたり・・
「能登はやさしや土までも・・」である。風土という日本語の意味もストンと落ちる。

釣りの足をのばして「TOGISO」までいく。人気の古民家民泊。ネットで「TOGISO]ででてくる。
ここに泊まれば、能登の天真庵まで徒歩60分だ。
「チワーっす」と挨拶したら、この春から埼玉から移住してきた管理人のNさん(28歳)と
ヨチヨキ歩きのIちゃんが出迎えてくれた。能登生活半年目、すっかり日焼けして、能登人になりきった感じ。
「何か困ったことがあれば、お金以外だったらなんとかなるばい」といっって、ふたりと握手。
この古民家のオーナーは、ある日天真庵に蕎麦を手繰りにきて、「・・・な夢をもって、能登の古民家を
買って改装中」だと、まったく同じようなことをしていたころ出会った。

今朝は、昨日釣ったタコでタコご飯。途中で玄関先で筆子さんが「ネコとへびがボクシングしている」
と叫ぶ。ブログを書いている筆をとめ(PCだけど)、いってみると、小さなマムシだった。
「これがマムシ・・・とぐろをまくと、飛んでくるので、あまり近づかないほうがいい」といったが、
好奇心がいっぱいで、ネコとマムシの戯れを、「ハブとマングース」よろしく、リングサイドで
大声あげて観戦しているみたい。彼女の本日のインスタは、これやろね。インスタ映え・・やな~。
もうとっくに、タコ飯はできているのだけど、朝ごはんは、9時ころになりそうだ。感謝。