能登珪藻土焙烙(ほうろく)が世界へ・・・

香取神社で3年ぶりのお祭り。出店が並び、ひさしぶりに街がざわめいている。
普段は珈琲専門店でも「ビール冷えてます」なんてチラシがお店に貼ってあったり・・

毎朝、香取神社にお詣りをする。最近、どこの神社にいっても、きちっと、しきたり通りに
やっている人が多い。なんか気持ち悪い。しかも長っちり?な人も多い。ぼくは、ポンと10円だまを投げ込んで、「よろしく」
とか「感謝」の気持ちを込めて、一礼するだけだ。今日はお祭りで、年番?(若いお世話係)の人
たちが、朝礼みたいな感じで並んでいて、見られてていたけど、いつものように、それだけして、
徘徊散歩を続けた。

神社の裏手の路地に、「元・ぬすみぐい」のところに、まーくんの工房がある。「ひとつむすび」?
とかいう名前で、いろんな宝石をデザインしている。久保さんがつくった「能登ジェラトン」という隕石セラミック
も使ってもらっている。いわば、お取引さん。今朝、前を通ったら、ほのかに高級なコロンビア・スプレモの焙煎香がした。

職業柄、がらにもなく、焙煎しているお店の前を通ると、そこのお店の人が、どんな珈琲が好きで、
どんな味の珈琲をどんな器にいれて、提供しているか・・・などがすぐにわかる。

でも何をかくそう、まーくんのアトリエから、香ってくるのが「コロンビア・スプレモ」だと分かったのは、
彼が昨日、それを天真庵で買ってかえったから・・・(笑)

彼が、昨年「これ売ってください」といって、久保さんの備前の徳利と斑唐津のぐい飲みを買っていった。
コロナ世界になって、「家呑み」なるものが、流行っている。どうせ、毎日飲むのであれば、「ひゃっきん」の酒器ではなく、
作家もののお気にいりのモノを使ってほしい、といつも思う。まーくんは、若者にしては、「いいセンス」をもっていて、売り物ではなかったけど、安く譲ってあげた。「家でひとりで飲む時も、オシキがあったほうがいいよ」と宿題をあげた。「折敷」、いわゆるお盆だ。

昨日、能登へもっていくモノを整理していたら、古い新聞紙でくるまれた「根来(ねごろ)風の折敷」なものがでてきた。
さっそくまーくんにメール。「オシキを発見。明日の夜から能登なので、すぐにとりにきなさい」とおくると、10分後に
自転車にのってやってきた。「これで、昔から文人好みの、根来・風な折敷に、備前徳利と斑唐津のぐいのみが揃った
ことになる。どこの世界へいっても、自慢できる日本人の美意識・・」みたいな説明をすると、「こんどミラノで宝石展をやるんです」
ときた。「それじゃ、酒器と、ホウロクをもっていったら・・」と提案。また異次元の新用語?みたいに「ホウロクってなんですか?」
と問われた。カウンターにおいてある、能登珪藻土でできたホウロクの取っ手をにぎって、「これ、ホウロクゆうねん・・
昔からゴマやお茶を煎ってきた器・・・でもこれで珈琲豆を焙煎することもできるねん」と説明したら、目が女のこのように
輝きだした。酒器を買った時も、おなじような、まるでメディテーション状態。

しかたないので、また安価で売ってあげ、「コロンビア・スプレモ」の生まめをおまけにあげて、メビウスほうろく焙煎メソッド
を伝授したら、お店が開店の時間になった。もしかしたら、来年あたりから、ミラノあたりのカフェで、「ほうろく焙煎」
が流行っているかもなんばん。逆輸入の好きな日本では、再来年あたりから、流行るかもなんばん。でもこれ以上円安が
すすんだら、「ほうろくが、HOUROKUになって、いっこ5万円也」みたいになったりして?

そんなわけで、今日の夕方から能登へ出発。能登のカフェなどで、ぼくの焙煎した「ほぼぶらじる」がだいぶ浸透してきた。
でも、「ぼくも『もうろく』してきたので、『ほうろく』を使って焙煎ませんか?」運動を開始しようと思う。
お店でなくても、「家で朝焙煎したての珈琲を飲む」ということができれば、「幸せな一日のスタート」
になると思うよ。

お知らせ

「夢みる小学校」
なるおもろそうな映画が9月30日10月1日にある。

場所・いきいきプラザ一番町
会費1500円
主催・NPO法人 Media・99   お申込み 03-5215-6499

60年以上成績通知表がない伊那市立伊那小学校、校則ゼロ、定期テストなしの世田谷区立桜丘中学など、
こどもが「楽しい」と思える学校を紹介している。ナレーションは「北の国から」の吉岡秀隆さん。
学校も職場も家庭も、あやういとこきてるけど、ここらへんで、たちなおりたいもんだね~ 感謝

今月26日・・・天真庵でアンオフィシャルな勉強会「どうなるこれから・・?」