月曜の朝は、竈炊きのTKG(卵かけごはん)

熊本の「たまな創生館」の館長から電話。
「車に積んであったケイソウド?やったかいな?あの七輪、一個おくってくれんね」とのこと。(車の中に、珪藻土七輪・焙煎機・クーラー(中にパラダイス酵母・・それを
訪問先にマーキングみたいに、お裾分け。「ぜったい売らないでね」といいきかせて(笑))
「今、外国や日本のキャンパーたちに大人気なので、3か月くらいかかるけど、それでよかなら、OK牧場ですけど・・」
と返事したら、「もう平均年齢をこえたけん、死ぬまでに頼むばい」とのこと。
100歳を目標にしたら、折り返しあたりにいたり、あと〇〇年と、楽観できるかも知れないけど、
冷静に考えるとけっこう人生は短いものだ。団塊世代の館長は到達(笑)・・ぼくはあと8年・・どちらにせよ「あっという間」の束の間の旅。

昨日は、近くの「お世話しあうハウス」の女将さんが、「福井の兄のお墓まいりにいってきた」といって、五月ケ瀬(サツキガセ)という福井のお菓子(煎餅にピーナッツ)
をもってきてくれた。齢(よわい)80を超えられたけど、毎日近所のおばあちゃんたちを、散歩させたり、ご飯を食べさせたり、薬を飲ませたり、病院に連れていったり・・・
の大忙しで、矍鑠(かくしゃく)としておられる。女将さんのまわりの平均年齢は90歳超。

九州の高菜漬けをさしあげ、いつもの「原始的ぶつぶつ交換」が成立。
彼女は、毎日「かたい」と「やわい」の二種類のごはんを炊くそうだ。
「総入れ歯の人にかぎって、『わたしは、かたいごはんじゃないとダメ』というのよ」
とのこと。だから、「かたい」ごはんは、文化鍋で炊き、(電気釜だと、やはりべちゃっとなる)、やわいほうを
電気釜で炊くそうだ。

「これで今日の夕ご飯がきまった」と笑顔で颯爽とかえっていかれた。
炊き立てのごはんに、卵とじ、高菜(高齢者相手なので、細かくタテとヨコに刻む、のがコツらしい)、ジャコを入れるのが、定番レシピ。
ときどきご相伴にあずかることができるのだが、「ほんなこつ、うまかっちゃん」とおらぼー(さけぶ)ごたある味だ。

彼女なりの「幸せに歳をとり、長生きするコツ」は・・・この半年いろいろ話をしていて気づいたこと・・・

・好きなことをする(だって、自分の人生じゃない)
・なるべく、医者に頼らない(ワクチンや薬なんていらないわ)
・肉も魚も、好きであればどんどん食べる。(ごはんも、かたい、やわい、の好みをいいなさい)
・お酒も好きだったら、毎日飲む(わたしは、ひとくちしか飲めないけど、毎日飲むわよ)
・欲望は長生きの源だから、いくつになっても恋をする(おしゃれこころがなくなると、おしまいね)
・認知症になっても、みな幸せそうよ(他人に迷惑かけるけど、それも忘れるし、病気になったことも忘れるみたいよ)
・おむつを恥じるな(行動力を広げるのよね)
・記憶力は年齢じゃないのよ(使わないから落ちるのよ)
・眠れなくなるけど、そのまま自然体(死んだらゆっくり眠れるわよ)
・徘徊散歩する(足腰が悪くなると、きゅうにガクっとくるわね)

「しばらく留守(里帰りで)にしていたら、まわりのおばあちゃんたちは、煮炊きとか大変ですね」と質問したら、
「食べないと死ぬので、そんな時は、自分たちでできるのよ」といって笑っていた。
その間は、交代でごはんを炊き、女将さんが毎日仏壇の先祖さまにあげるように、彼女の部屋の仏壇に炊き立てのご飯をあげ、
「女将さんがはやく東京に帰ってきますように」とみんなでお願いをするそうだ。ほのぼのとした、下町人情あふれる「お世話しあうハウス」の物語。感謝。

明日は月曜日。
月曜の朝は、竈炊きのTKG(卵かけごはん)!