沖縄の風

今日は沖縄が本土復帰50年。
あまり関係ないばってん、3年ぶりに九州に里帰り。
といっても、実家は親父が亡くなって売却したので、帰る家はなくなっった。
「ふるさとに帰る」というのは、生まれた場所にもどることだけど、そこに「人がいる」から
だと思う。母は90になり、妹の嫁いだ家から徒歩3分の施設で元気にいてくれて、母の日の花をおくると
自分で電話をかけてきて「きれいかったばい」とか元気に応対できる。まだまだコロナが治まらないので、施設の庭
から手を振りながら、電話で話す、という手段で再会した。

妹は孫たちの世話で、けっこうてんやわんやの元気おばあちゃん。
「能登の七輪で、孫たちに魚とかを焼いて食べさせたい」というので、能登を出発する前に、
珠洲の七輪たさんにいく。コロナのおかげで、「七輪」が見直されていて、能登の道の駅も、
東京の合羽橋も「いつ入荷されるか未定」な状態。少し落ち着きを見せてきた様子だったけど、
最近は「海外需要」で、また忙しそうにしていた。つい最近まで、合羽橋の売れ筋は「日本の研ぎが必要なホンモノ包丁」で、
包丁やさんに青い目の外人さんが跋扈していたけど、今は、通販で「七輪」がうれている。
日本ではアウトドア用品といえば、横文字の外国産が人気があり、バーベキューの時は「鐵板」のもので
「外で食べたらおいしい・・・ぼりぼり・・」スタイルが普通だが、海の向こうでは「日本の珪藻土七輪で肉を焼いたら、
べつもんバイ・・・ぼりぼり」が浸透しているみたい。本家どり?・・・相変わらず、日本人は自分たちのまわりに昔からある「ホンモノ」
に気づかない民族なのかもなんばん・・

そんなことはどうでもいいけど、そんなわけで、九州に能登の珪藻土七輪がひとつ上陸した。
車の中には、いつでもどこでも焙煎できるように、七輪と焙煎機を積んでいる。
天草のお店から注文があったけん、今日はそちらに向かう。
魚や肉を焼くときに、「七輪」の威力が発揮するばってん、一番は、「珈琲の焙煎」じゃないかしらん。
嗜好品だから、10人いれば10人の意見があるけど、「べつもん」になるような気がする。
これもまた、灯台下暗しで、日本で広まるまで時間がかかる。いっそのこと、シアトルあたりにもって
いこうか?なんて、半分ほんきで思ったりする今日このごろ・・    感謝