能登にいても、東京にいても、時間がある時は、ブラブラ徘徊散歩をする。
能登でのは、海にいってタコを釣ったり、山にいっては、山野草をとったりして徘徊している。
東京では、タコよろしく、九つの脳をもったつもりで、自由自在にいろんな場所を徘徊する。
いつも、「どこにいく」という目標もなく出発。浅草通りをマッツグ歩き、浅草経由で合羽橋を徘徊。
職業がら?このコースは月に一回は必ずいく。
浅草通りと三つ目通りの交差するあたりで、突然左折して、現代美術館あたりまで徘徊し、まわりにある
カフェあたりで一息ビールを飲むことも、ままある。最近は「カフェの聖地」とかいわれる清住白川という場所。
錦糸町を徘徊した後は、豆源郷まで歩いて、豆腐やお揚げを買ってかえる。
亀戸にいく時は、骨董屋をのぞき、なんやらいう(鳥長?)お店で、親子焼き(卵焼き)と、シュウマイを
買ってかえり、そく飲みをすることもある。
20代後半に起業した街、秋葉原にもときどき歩いていく。不思議な癒しカフェ?などその当時はなかったばってん、
昔とったなんやらで、裏道などは猫にでもなった気分で徘徊できる。
水曜日は歯医者だったので、地下鉄をのりかえ、巣鴨で降りて、おばあちゃんの原宿通りを抜け、板橋の歯医者にいった。
20年くらい住んだ街なので、池袋、大塚、目白・・・いろいろな得意な徘徊道が目白押しだ。
歯医者で、隣に古い友達が座った。飲み屋や、カフェでなく、お互いに歯の治療していたので、話はできない。
ぼくの担当の女医さんが、上の歯の掃除がおわると「はい、野村さん、口をゆすいでください」
といった言葉に、その友達が反応して、「野村さん?」とつぶやき、その友達の治療をしている女子が「そう、あの野村さん」
と答えた。「あの」というのは、この歯医者を彼女に紹介したのがぼくだから、である。
それから15年以上たつけど、隔月で歯の掃除にきているらしい。
上池袋丁目に天真庵があった15年前までは、南條先生の寒山拾得の個展のほかに、芸大でたての人たちが「今のもの」
という展示会を毎年やっていた。加えて、近くの「ワイナリーイズミヤ」主催のワイン会などをけっこうやっていた。
歯医者の横に座ったこも、そのワイン会のメンバーのひとり。
板橋駅にいくまでの5分で、「お互いの15年の話」をするが、時間が足りない・・・
「ではまた次回」ということで、埼京線で新宿・・・・実は、吉祥寺のパルコで映画を
見にいく予定にしていたが、急用ができた。
そのまま押上にもどると、また懐かしい女子が、生まれたばかりの男子をつれて、珈琲豆と柚子胡椒を買いにこられた。
まったく、計画性も、準備もない毎日だけど、なんとなく有意義な毎日をおくっている。
今日から世間はゴールデンウィーク。こちらは、相変わらず、そばと珈琲の粒々皆辛苦の渡世の日々。感謝。