先日、お客さまに頼まれた珈琲豆を、ゆうパック?レターパック?(600グラムまでは、それでOK牧場。能登で投函しても本州なら次の日に届く。ただし、コロナが
あまりひどいと、配達員の確保が大変なので、そのかぎりでない)で送るために、近くのポストに入れに歩いていたら、向こうから若い娘がふたりきて、
「こないだのお水(能登の霊水)で紅茶を淹れたら、めちゃくちゃおいしかった」といわれた。明治道りの紅茶屋兼スイーツのお店のオーナと、それを
手伝っている子(先週ブログに書いたときは、名前を書いた。けど、顔はわかるんばってん、〇〇ちゃん、と呼ぶ子が多すぎて、長崎チャンポン状態っちゃん)。
彼女のお店には、おかまのMくんといった。ながい付き合いだけど、「今日はわたしがおごってあげる」と、地震でもきそうなくらい珍しいことやったけど、
「珈琲ふたつね~」とMくんが注文したら、「すいません、うちは珈琲はありません」とやんわりことわられ、「じゃ~ 何かおすすめの紅茶ちょうだい」
ということになって、ふたりでダージリんを飲んだ。
界隈には、最近いろいろカフェができているけど、「珈琲をメニューにいれないカフェ」というのは、そのお店くらいだ。ときどきうちに来た時は、
そばとほぼぶらじるを飲んでいかれるので、きらいなわけではないと思う。
平均的な味で、なんでもありますチンカラコン、よりも、「紅茶とスイーツ」といった専門色があるのがいい。
「だぼはぜカフェ」よりも、「〇〇専門」といったほうが、お店の特徴があって「持続可能性」があるように思う。
ただ、その専門の分野は、寝ても覚めても、その味や質の高みを目指して、向上し続ける努力ど情熱がどこまであるか、がカギ。
同じく明治通りに「ぶんかん」という、天真庵の改装中に声がかかり、あまり(もともと、うちの材料もあまりみたいなもんやけど)みたいな材料で
改装したお店がある。初代の店長がなつきくん。今は長崎に移住して「くちのつ巷珈琲焙煎所」をやっている)。
うちを改装してくれた中西軍団が改装したのだが、そんなイキサツもあり、改装にかかった材料費は、20万くらいだった。
最初の経費をおさえる。これはどんなお店や会社をつくる時も、いえる。「小さく産んで大きく育てる」って大事かもなんばん。
家賃もそうやね。押上も便利がいいので、スカイツリーができてから、家賃が高くなった。ワンルームが、8万くらい、1DKに
なると、10万は超える。シェアハウスでも6万5千円から8万くらい。だからお店をだそうとすると、改装費と保証金とか、
運転資金とかいれて、500万から1000万くらいかかるやろな~。駐車場代が25000円くらい。
家賃が15万としよか。最近原料費がめちゃくちゃ高騰していて、今後のことはわからんばってん、
「家賃を3日で売り上げる」という指標がある。お店の提供するモノによって、前後すると思うけど、
この場合は、一日の売り上げ目標が5万やね。ひとりできりもりして、10坪以下のお店を7・5万円で
借りる場合は、半分の25000円。500円の珈琲を50杯。
「家賃の10倍が、月の売り上げ目標」というのもある。上の例でいくと、15万の家賃なので150万円。
5万で150万をあげるためには、休みがない。だから、やはり飲食は、あまり儲からないし、過酷な稼業よね。
「それでも、これが天職」というひとが、最後に生き残るような気がする。
昨日、小学校時代からの親友で、外交官をやめて政治家になったすえくん(末松義規くん)からメールがきて、
「インボイス制度に反対」の運動をやっていることを知る。
今は年商が1000万以下のお店は消費税が免除されるけど、これから(2023年10月?)は、消費税を払うお店と、免税のお店と、
区別される制度が、あまり声高ではないばってん、政府がすすめているの。
これが導入されたら、中小零細のお店は、半分以上つぶれると思う。
ようするに、コロナでお金をばらまきすぎたし、戦争もはじまったし、税金をいっぱいもらいまっせ、という
お上の計らい。
テレビや新聞などのニュースでも、明るい話題が少ないけど、その暗い世の中の闇の中では、なおいっそう暗いお話
がささやかれているのね。しっかり生きていきたいね。みんながんばろな。