月曜の朝は卵かけごはん

昨日の夕方は「ゆるゆるヨガ」だった。
二階で、女子たちがヨガっている間、いつもは下で、そばの準備を
しながら「能登牛筋カレー」を食べる、が、ならわしになっている。
すると、ヨガっている人たちは、「ずるい」とか「カレーが食べたい」
とか「おなかすいた」みたいなことを、ひとりごとのよう発するらしい。
昨日は違う匂いに「・・・?」な感じだったらしい。

珈琲を焙煎する人のことを「ロースター」という。50年近くもこの道を
歩いている小生は、さしずめ「老スター」か?でも能登の海で焙煎している写真を
「サンクスカード」にして、ときどきお客さんに「はい、ぼくのブロマイド」といって
手渡す。40代から上の人たちは「ブロマイド・・・ひさしぶりに聞いた」とかいうけど、
30代前の若者たちは「???」とピーマンみたいな顔を傾げたりする。

そんな話はおいといて、昨日はロースターがローストビーフに挑戦。
いつも小豆を、土楽の鍋で煮る。その鍋を使ってローストビーフをつくった。
信楽(しがらき)の土、特に土楽の土は、太古の昔は琵琶湖の底だったらしく、耐火の器
に適していて、京都のなんやらいうすっぽんやとか、老舗の料理屋や旅館で使われてきた。

その土鍋を使って肉を焼くと、輻射熱効果や遠赤効果がたかまって、肉が上手に焼ける。
土鍋に油をひき、いろいろ焼く部位を箸を使ってまわし、全体の肉の色がかわってきたら、蓋をして、
中火で5分(肉の大きさなどによってそれぞれ)くらい蒸す。それから肉を志野の皿(別に志野でなくてもいい)
にのせ、空になった土鍋に、そばの甘醤油(甘口の醤油に、砂糖・みりんを入れかえしをつくる)と酒、タマネギを
刻んで、強火で炊く。タマネギがしんなりしてきたら、火をとめ、もう一度肉を投入し、また適当に体位、もとい
肉の部位をかえながら、蒸し焼き(火は消えてる)にする。
30分くらいしたら、ヨガの女子たちがおりてきたので、肉を薄くスライスし、鍋に残った肉汁とタマネギをかけ、
柚子胡椒をつけて食べる。昨日は、ひとりの子が沖縄に移住することになったので、それをつまみに、能登の地酒「遊穂」
をそば前に飲み、〆にそばを手繰った。

今日は月曜日なので8時から10時まで「卵かけごはん」
かたわらのストーブには、大豆を煮る寸胴が鎮座していて、菌活人(きんかつびと)
たちが、味噌作りにくるのを待っているかのようだ。
ごはんと味噌汁・・・・世界最強の一汁一菜の基本形である。

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