令和の原始的ぶつぶつ交換・・

昨日のお昼に、ひとりのご婦人が蕎麦を手繰りにこられた。
「『能登』を見てきました」とポツリ。
まさか雪の中を・・と思っていたら、妹さんが能登でカフェをやっていて、雑誌を見て
東京に住むねえちゃんに「いってきて」と頼んだということ。
二月は能登にもどらないけど、3月にそのカフェを訪問する約束をする。
なんか新しい時代の「原始的ぶつぶつ交換」の上級編みたいで、うれしい邂逅。

その後、食品関係の会社に勤める女性が蕎麦を手繰りにきた。
「お願いがあります」というので、聞いてみると「まんぼう、のために、新年会が
中止になり、会社の主力商品を進呈することになり、米沢牛のしゃぶしゃぶ肉をもらったんだが、
食べきれないので、食べてくれませんか」ということ。間髪をいれず、「OK牧場」と発し、
彼女の好物の「甘酒」と交換。

4時で閉店。てっちゃんが、蕎麦打ち教室にくる。同伴の奥方が「お土産」といって、大好物の豆源郷の
豆腐をもってきてくれた。お返しは天真庵が紹介されている「能登」。
「あとはネギをしょってきてくれる子がいたら、今晩はしゃぶしゃぶだ」と思っていたら
、福岡の母親から電話。「能登、が届いた。なかなかよか内容・・・」みたいな会話を
お店の外でしていたら、水色の車がお店の前でとまり、運転手のきみが手をふってくれた。
昨年から千葉に畑を借りて、野菜をつくっているお弟子様で、手にネギをもって
降りてきた。お返しは「そばかす(ガレットの材料)」真民さんの言葉に「念ずれば花ひらく」というのがあるけど、花ある女子3人の
女子に、しゃぶしゃぶセットの主役たちを、べつべつにいただいた(笑)

蕎麦打ち教室がおわり、しゃぶしゃぶを酒肴に、能登の「竹葉」のぬる燗を飲んでいたら、携帯がなった。
近所の洗い張り屋(この界隈には、まだ、そんな昭和のお店が残っている)の女将さんで、織田流煎茶道の同心のMさん。
「そろそろお店を閉めようと思い、古い家具なんかを整理したいんだけど・・・」とのこと。
能登の茶の間にある鎌倉彫の飾り棚や、桐の手あぶりも彼女の愛用品をいただいた。お店の椅子は、天真庵
とおなじく般若君作のとうの椅子だし、もっている家具たちの品格がすばらしい・・・
断捨離が大流行だけど、ぼくはあまりこの言葉が好きでない。捨てるようなモノは買わず、捨てたくないようなモノを身のまわりにおき、必要でなくなったら、またつぎの人に
、受け継いでもらう・・・そのほうが、「もったいない」もなく「ゆたか」だと思う。

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