「能登」にのっとーと

昨日、「能登」の新しい号がおくられてきた。
春夏秋冬、年4回発行される季刊雑誌。
最初は、梅茶翁の梅仕事にいった時、地元のスーパー「どんたく」(福岡みたい・・・神社や地名も福岡と同じものが
随所にある)。
昨年の秋に、突然「能登」の社長がカメラをもって、押上の天真庵にやってこられた。そして、11月に、はじめて
稲刈りをしているとこ、12月が能登の家の近くの海で、「ノマド型焙煎機」でガラガラ焙煎したり、それを自宅で
淹れている写真などが掲載されている。

おかげさまで、15年間、いろいろなメディアに紹介されてきた。途中は食傷ぎみ・・・という
感じの時もあったけど、今回は、まったく新しい切り口で、読んでいても楽しくなる。
能登の「スイーツやさん」もたくさん紹介されていて、けっこう移住や、Uターンして新規で始めたお店
などもあり、新鮮だ。
東京は「情報」が氾濫しているし、お店などもできては消え、またできては消えの繰り返しの感がある。
それにくらべると、都会生活に限界を感じたり、親の介護や家の事情で田舎にもどることになり、自宅の倉庫を改装
してカフェや、ジャム工場や、陶芸のアトリエ・・・に、変わっていく「ものがたり」が、ページや文字の間に
いっぱいこめられていて、楽しい。「新しい生き方」を模索している人には参考になるものがいっぱい。
人が生きているだけの「ものがたり美術館」を拝観しているような気持ちになる。

夕方、近くの押上文庫の文庫ちゃんが珈琲を飲みにきた。
いつものように、「おかわり」をして、二杯の「ほぼブラジル」を飲み、
カウンターに積んでる「能登」を見つけ、「これも一冊いただきます」とがま口から880円
だして買っていかれた。
押上文庫が、金沢文庫に引っ越しをしたり、故郷の松本に二店舗目ができたり・・・
そんな日がくるようなことも、あるやもしれない。またまた新規感染者の数が急増しているので、
近々営業形態の変更やむなしの東京の飲食業界。トンガの噴火と同じく五里霧中だ。