能登牛を喰らう

先週、知り合いのプロのカメラマンが、ハッセルブラッド(100万くらいするんやね)のデジカメをぶら下げて、
蕎麦を手繰りにきた。これまでいろんな雑誌などから取材を受けた。そのある雑誌社の
取材にこられてからこっち、ときどき蕎麦を手繰りにこられる。
いつも、「ざるそば・2倍盛り」を所望され、それを汁にはつけず、そのまま箸で手繰って
ズルズルと食べる。

食べ終わって、「能登牛すじ蕎麦が気になります。ぼくはなにもつけずに、そのまま食べるのが好きなので、
カレーライスで食べたい」と、ひとこと。これをごはんで食べるのは、ぼくが月一、ヨガの日、女子たちが二階で
ヨガっている時、一階の厨房の中でこそっと(二階の女子たちにはバレバレですが・・)食べるだけだ・・
昔京都にあった伝説のカレーや「いんであん」を思い出すような味?

昨年、志賀町の「ゴーツーイート」みたいな企画のプレミアム食事券を、つきあいで買った。一万円だすと、
一万五千円くらいの食事が地元の食堂にいって、食べれますというもの。ふたりで3万円がと(九州う弁・ぶん)食べれる「ほんとうにいいと?」
というくらい得な内容ばってん、コロナ禍で打撃を受けている飲食店を応援するシステムだ。
期限が来月までで、来月は「味噌作り」のため、能登にはこれないので、今月がチャンスだ、創業明治37年(1904年)創業の能登の肉屋の「てらおか」にいく。筆子さんのおばあちゃんの生家に近くに「てらおか風舎」という直営のレストランがある。創業とおばあちゃんの生誕も近く、天真庵の
「能登牛すじ」も、ここから調達している。能登牛のヒレ150g、能登牛のさしみ、牛筋煮、ノンアルコールビールを頼み、
ちょうど商品券15000円がビンゴみたいに使えた。普段あまり肉は食べないけど、これまで食べてきた肉の中では最高峰の味がした。
帰りに、ここの精肉店で、能登牛筋5kを買って家にもどった。そばをやめたら、「能登牛すじカレーと珈琲」のお店もよかね~・・(よくばりだ)

そのお店の海側のおとなりに、肉の「花よし」がある。そばのお弟子様のひとりが、このお店の看板娘みどりちゃんと従弟にあたる。
筆子さんのおばあちゃんの「いたずら」のように、不思議で無駄のない縁を感じる場所だ。その近くの海岸は砂浜がきれいで
「世界一ながいベンチ」という看板があり、若者に人気のあるところでもある。「富来」(とぎ)というめでたい土地(合併によりこの名はなくなった)。今年天気のいい日、この海岸に、ネコ(猫ではない。一輪車)たちを連れて炭火焙煎をしたいと思っている。
HPの焙煎の写真は、ライカのレンズをつけたデジカメで、筆子さんが撮った。一度、「能登牛すじカレー」で買収して、ハッセルブラッドで
焙煎している写真を撮ってもらおうかしらん、なんてことを思ったり・・・どこまでもよくばりな・・・と反省しながら、今日もこれから
炭火焙煎。なにせ、一生かけても(まだ47年)、わからんことがいっぱいの珈琲道。茨の道が続く。感謝。