ぼへみ庵に続き、新しいそばやができた?

昨年の7月に雲仙の茶店で、蕎麦会をやった。
その時に、一生懸命そば打ちをやっていた若い長崎のそばもんが
出張そばやを始めた、というのを風のうわさに聞いた。「ぼへみ庵」
というらしい。まだまだ若いのに、おじさんの風格をもった名前だ。

昨日は、新人(といっても、還暦越え)のそばもんが入門してきた。
奥様はときどき蕎麦を手繰りにこられる。ご主人はどちらかというと、うどん派らしい。
ときどき、東北出身の父親直伝の「はっと」(九州でいう、だご汁みたいなもん。
あまりに美味いので、ご法度(はっと)になる、からきた、という説がある。どちらにしても
昔からおじさんギャグと文化とは深くかかわりあってきた)を作るらしい。

「では、なぜそばを打とうと思ったと?」と尋ねてみると、
「今年の3月末で退職して、次の日、つまり4月1日のエイプリルフールに、
『小生、昨日定年退職をいたし、長年の夢だった蕎麦屋を押上に開店いたしました。屋号は英里庵(エイリアン) 感謝』
という挨拶分を友達たちに出したらしい。すると、何人かの人が、ジョークとは気づかず、胡蝶蘭などのお祝いが
おくられてきたんです」とのこと。
「じゃ~ ほんなこつ、押上でエイリアンをやるとね?」と尋ねたら、「できたら・・・」と半分真顔だ(笑)
夏に、熊本の「そばもん」がふたり、「実家を改装してそばやになります」と特訓をうけにきた。
還暦オヤジの3度目の正直そば道場・・・・・
でも、けっこういいそばを打っていかれた。瓢箪から駒、冗談から駒板生活・・・そんな人生も悪くない。

今日は通常営業。ひさしぶりに九州の実家に里帰りするそばもんが、夕方そばを打ちにくる。
今日打って、冷凍してもってかえるらしい。こんひとも将来、実家の長崎でそばやをやる予定である。
悲喜こもごもの年末のそば道場。感謝。

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