昨日は、「ゆるゆるヨガ」だった。
元気な女子たちがヨガりにくる。
ヨガった後のそばは格別のようだ。能登の隣の畑の柿の木の渋柿を
200個ほどもいで、東京で干し柿にした。野菜とか、到来ものをもってきてくれる人
たちとぶつぶつ交換してきたりしたけど、昨日のヨガの後に、一個づつ食べてもらったら、完売になった。
隣の客は柿食う客の輪が、いっぱいひろがった感じ。渋柿を干したり、へたんところに焼酎をつけて密封させると
甘柿よりも、おいしくなる。鳥たちもよく知っていて、甘柿よりも、渋柿を熟すのを待っているみたい。
だから、先人たちは、「鳥のため」に、枯れゆく晩秋の柿の木に実をいくつか鳥のために残して冬を迎える。
そういえば、先月ラジオで「シジュウカラは、仲間同士で言葉をつかって会話をしている」という特集をやっていた。
ちっつちっつ・・とかいう地声と、ジュジュジュルジュという囀(さえずり)り、は野鳥に興味がある人ならだれでも
知っているけど、仲間に危険を知らせる時に「地面にヘビがおるばい」というのと、「上空にカラスがおるっちゃ」という
鳴き声が、別々にあるらしい。「あぶない」だけじゃないんやね。ひょっとしたら「あの女には気をつけろ」なんていう言葉
もあったりして・・・
能登にいると、天気のいい日はタコ釣りをする。二日に一匹はつれる確率になってきた。
6月から11月くらいが旬で、6か月180日、天気がいい日が120日。タコすかしという能登の伝統的な漁法でとる名人が
だいたい150匹くらいとるらしい。一日一匹ちょっと・・・・ぼくはまだ東京に半分以上いるので、もしかして、完全に移住して
タコ釣りを毎日やったら、名人級になる計算・・・トラタヌ計算。
その、たこを釣っていてわかったのだが、タコにも「言葉があるとばい」(なぜだか、すぐに九州弁になる)
ときどき、いわしの頭とか、かにとかをいれた籠を海にしずめてタコをとっている漁師がいる。
あまり知られていないけど、能登、とりわけ輪島周辺はフグの漁獲高が日本一。だから昔から、年に何人もフグ
の毒にあたって天国に召される人がいる。「あぶないばい」という警鐘言葉を無視して、「よかよか」といって食べて死ぬ人
があとをたたない。
その「海のおとり籠」を前日にしかけ、翌朝海からあげると、タコと河豚がいっしょに入っていることが多い。
その時、だいたい河豚の目がタコに食べれれて、骸骨みたいな状態のことが多い。つまり、タコは親や先輩や仲間から
「河豚を食べたらあかんよ。目だけにしちょきないよ」という言葉をもっているのだ。
にわかに信じがたいとおもうばってん、能登のタコを食べると、都会のスーパーにならぶアフリカあたりでとれるものとは、
似て非なるものだということがわかる。危険だけど、美味い河豚(目だけど)や、さざえなんかをうまく8本の足をつかって
食べているのです。能登はUFOが昔から飛来し、羽咋にはコスモアイル羽咋というUFOの博物館まである。能登のタコ
はUFOでやってきた宇宙人ではなかろうか?と思うことしきり。
これから「卵かけごはん」
メニューに「花巻」(のりのかわりに、能登の岩のりを使い、能登合鹿碗にいれてだす)
をつくった。そのために毎月、岩ノリとか海藻類を能登からもってくる。月曜の朝の味噌汁の実には
そんな海藻類も登場する機会が増えた。