吉永小百合さんや鶴瓶さん主演の「ふしぎな岬の物語」の元になった森沢明夫の小説。
千葉県鋸南町の明鐘岬に実在する喫茶店をモチーフに執筆された作品で、映画のロケもその界隈でおこなわれたらしい。
行ったことはないけど、海が見える素敵な喫茶店。
能登には、そんな素敵な喫茶店ができる場所や、空き家がいっぱいある。
先日珠洲の七輪やにいく途中、輪島の棚田の道の駅の近くに、なんやらカフェという看板を
見つけた。週末のみの営業らしいが、ロケーションは、海つき古民家カフェ。
ぼくの家の車庫は、二階建ての木造。一階は車庫で、二階が倉庫になっている。
いろんな七輪とか、焙煎機とか、珈琲の生豆などを保存してある。
二階の窓からは、海が見える。電気もガスも水道もひいてないけど「オフグリッドな珈琲焙煎所」だ。
そこからネコ(一輪車)に七輪や焙煎機を積んで、3分ほど
歩くと、海。そこの住宅の跡地のコンクリートの上で焙煎している。
天地いっぱいの不思議なパワーが、がらがらという焙煎豆の中に宿る過程は、まさに神事といって
いいくらい。
松本清張の「Oの焦点」の「ヤセの断崖」が、600mくらいいった場所にある。
昭和の30年代に映画化(確か、二度映画化された。最初のやつ)された時は、この海辺の集落で
ロケが行われたらしい。昨年、その映画をパソコンで見たけど、まさに「ここ」という場面がある。
冬の厳しい寒風に雪が降るシーンがとても印象的である。
この界隈も、空き家が増えてきた。海の家では真垣(まがき)で風よけにしたり、コンクリートの壁を
海側にたてたりして、暮らしている。
最近できた「海が見えるカフェ」などは、サッシが二重になったりして、能登の冬風にも耐えられる構造になっている。
そのあたりの最新の建築技術をとりいれながら、古い家を改装したら、とても素敵なカフェになるのではないかしらん。
自分は、壊れそうな古色蒼然カフェを押上でやっているので、能登でやる予定はないけど、いつも界隈を釣りや徘徊散歩
している時に、そんなことを思う。
もしも「やってみたい」と思うかたがいたら、いつでもOK牧場だ。設計図も頭の中にある。
ヤセの断崖の先の先の喫茶店「やせがまん」なんていう名前はどうだろう?
タコ釣り名人も住んでいるし、年中タコが釣れるとこなので「タコガレ(タコのガレット)の喫茶店」も
おもしろいかもなんばん・・・