能登牛すじシリーズが大好評!

水曜日は、お仕覆(しふく)のお稽古。一年かけて、熱燗つけ器を
持ち運ぶきんちゃく袋みたいなんをつくっている。
午後一時から始まるのだが、希望があれば「そば」をだす。
「新しい能登牛すじそばを食べてみた~い ボリボリ」といわれ、希望をかなえた。
ひとりはネギがきらいなのだが、なかば強制的にネギを入れる。薬味、
というのは読んで字のごとく、薬になる。しかもそばとネギは、カモネギ
以上にいっしょに食べると、薬事法に抵触するくらいに、体にいい。

その後、「弟子にしてください」と近所に住む若者が訪ねてきた。「ハチコー出身」
、前の都知事のなんやらいうおっさんの後輩にあたる。福岡県立「八幡高校」。
まだ二人分残っていたので、「能登牛すじそば」をぺろっと食べ、「これ北九州で
だすと、大行列になりますね」と笑った。「やっぱり北九州は、皿うどんやない」と返す。

3時に亀戸駅でまったいと待ち合わせ。彼も末松くんと同じく、小学校時代からの親友。
ハチコーではなく「東筑」という高倉健さんの母校が出身校だ。末松くんは「スエクン」、
松崎くんが「まったい」、ぼくが「のんちん」。半世紀以上たってもそう呼び合う。
「亀戸餃子というのを一度食べてみたい」と一年以上前から所望されていて、やっと実現。
前日メールで、「はやく着いたら、界隈を散策(徘徊?)して楽しんで・・」
とおくった。2時ころメールがきて「もう着いたので、界隈を散策中・・・」とメール。
さすが、せっかち、というか老人性我が道病?みたいな感じもするが、「友の遠方より来る、
まったいうれしかずや」、で、お店の前からタクを拾って亀戸駅まで・・・

車の中でメールがまたきて「今、亀戸天神」とのことなので、運ちゃんに「ここで・・・」
といって亀戸天神の裏門で降り、500円に満たない距離になったので、「おつりは、500円でいいです」
といって、降りた。携帯で「どこ?」と電話すると、「もう亀戸餃子についた!」とのこと。
なんとなく、ちぐはぐな感じがしたが、要するに、ふたりのメールを打つはやさが、遅すぎるのだ。
しかも彼は大きな会社(あまり関係ないけど)のなんにも専務なのに、今だに「ガラケー」なのだ。
自慢じゃないが、ぼくは小さな会社のなにもできない社長(これまた関係ないけど)だけど、やはりガラケー同志。
進化論の法則を持ちだすまでもなく、時代の進化に取り残されたようなガラパゴスの種なのだ。

代々木に会社があった昭和と平成の境目くらいのころ、新宿駅南口で、まったいと待ち合わせをしたことがある。
まだ携帯がない時代だ。時間前には必ず(そのころは、約束の一時間前にくるほど、暇じゃなかった)くるのに、
仕事がおしていたらしく、ぼくの会社に電話がきて「10分ほど遅れるので、ノンチンに伝えてほしい」とのこと。
もうすでに新宿南口に着いていたら、後ろから息をハーハーきらせながら、弊社の社員が走ってきた。
「なにごと?」かと思ったら、相撲の関取のインタビューのように、声をつまらせながら「松崎さんが、
10分おくれるそうです」とのこと。マンガ、みたいなお話。ある意味、いい時代でもある。
ともあれ、禁酒令も解かれ、東京の夜も、またいい感じの「癒し場」に灯りがともるようになった。
平和な時間も、人生もまことに短い。このまま平穏な時間が続きますように・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です