タコ鍋をつつく

ずっと、以前からジャズの国貞雅子が「能登で紹介したい女子がいる。すごくきれいな人」
と、酔うたびにあつく語っていた女(ひと)から電話があって、約束の時間に近くの
「棚田ビュースポット」で待ち合わせ。

「黒い車でくる」、とのことなので、こちらは「緑色のトレーナー」といって、約束の時間に
歩いていくと、すぐに黒い車がきたので、「これだ」と思って、手を振ったら、車ごと
すこしビビった感じが伝わってきた。恐る恐るでてきた人は、男で、こんな辺鄙なとこで
まるでソープで呼び込みにあったような気分?お互いに不思議な出会いに言葉を失ったけど
、「ヤセの断崖はまだ先ですか?」と問われたので、「まっつぐ、あと1キロいけば、右手に駐車場があります」
と答えた。「松本清張の『ゼロの焦点』読みました?」と余計なことをいったら、「大ファンで小倉の記念館にも
行きました」という。ソープ街の呼び込み出会いみたいなものにしては高尚な話になって、自分が小倉生まれであることや、
この先の集落に移住してきた話などをしていると・・

もう一台の黒い車がとまって、国貞がいうような、すごくきれいな
女性が運転席でちょこんと頭をさげた。初めてあったのに、アッシーよろしく、助手席に座って、
自分ちの駐車場まで「口ナビ」・・・
昨日は急に寒くなったので、置き囲炉裏をだし、先日調達してきた珠洲の大野炭点の炭をおこした。
銀座の隕石カフェより、また珈琲豆の注文がきていたので、午前中に炭火焙煎した「ほぼブラジル」を入れ、
あんこガレットを食べながら、暖炉風発、もとい、談論風発・・・
能登でジャズといえば、かかせない人なので、話が機関銃トークになって、陽が落ちるまでお互いにガンガン撃ちまくる
ごとくの囲炉裏端会議。

腹がへったので、囲炉裏に南部鉄鍋をおき、水と同量の酒(地酒の亀泉)を入れ、
朝釣った蛸、能登ネギ、エノキ、はるさめを入れ、かえし(甘醤油)と塩で味を
整えて、「タコ鍋」をつつきながら、第二部の「機関銃トーク」。
久しぶりに「無駄のない縁でむすばれた」ようなひとときを過ごす。

今日の真民さん

「出会い」

人生とは
真実一路の
道を行く
出逢いの
旅である

またたく
星よ
わたしの旅路を
守らせたまえ

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