能登暮らし 二日目 粗大ごみの日

今日は粗大ごみの日。
東京では、コンビニなどで粗大ごみ券を買い、然るべき日に粗大ごみお願い、
と連絡すると、その日に引き取りにきてくれる。
能登では、年に4回ほど「粗大ごみの日」がある。月に10日の能登暮らし。
なかなかその日にいないことが多く、実質年一二日の貴重な日。
倉庫の中に、前家主さんたちが、昭和時代に使っていた電気釜、ガス窯、保温釜、蠅防止の網
の張った小さな台所用品(昭和の時代どの家にもあった)、皮の旅行鞄(この集落の人たちは、船乗りさんが多い。)
などを指定のごみ置き場にもっていった。

家の中に広い納屋があり、その中に、いろいろな生活用品が納めれていた。
「古民家を買うと、掃除に3年」といわれるけど、なるほどそうだな、と実感する。
まだまだ家の中に、立派な箪笥などがいくつもある。東京なら、近所の若者たちに
「もしも使うならどうぞ」と声をかけるところだが、こちらではぼくらが一番若者。
「二階へは、葬式がある時、喪服をとりに上がるだけ」というような生活スタイルの人ばかりだ。
そうなる前に、こんどの(いつかわからんばってん)粗大ごみの日は、箪笥を運ぶ予定。予定は未定やけど・・

畑には、先月種を蒔いた鼠大根が葉をだした。先月は毎日が栗の収穫祭だったけど、今月は
栗の横にある柿の木に、たわわに柿が実をつけている。
徒然草にも、「日本の家は夏用に整えないといけない」みたいなことが、書かれてあるけど、
こちらは、夏はエアコンなしでも、生活ができる。どちらかといえば、これからの冬のほうが
準備に力が入る。囲炉裏に炭をおこし、傍らに石油ストーブ、東京のお店と同じようなスタイル
で能登でも冬の暖をとる。ひょんなことから、そのノウハウからビットがたち、今は炭火で焙煎する、
という「気が付けば時代の先端?」と思われる、縄文時代にさかのぼるような不思議なライフワーク
も始まった。

明日はまた珠洲に、炭とか七輪を調達にいく予定。
アウトドアが盛んで、「アウトドアギア」があれこれでているけど、
調理を外でするなら、能登の珪藻土の七輪、がいいよ・・横文字ブランドのギア(なんかきどったいいかたやね、ギア)
には、遠く及ばぬ実力派。
軽いし、使った後、すぐに冷めるので、車で運びやすい。
肉でも魚でも、遠赤効果で、焼け具合が家庭用のグリルとか電子レンジとは、似て非なる次元の
ものができるよ。ブランド肉でなく、そのへんのスーパーで買う肉が、ダンチの上等な肉に変身。