金沢の某有名なイタリアンのシェフから「炭火珈琲」
の注文が入ったので、今朝は蕎麦打ちの後、炭をおこし
、焙煎をした。東京では、都市ガスがきているので、大きめ
のコンロに、火起こしをおき、そこに備長炭をいれれば、火がおきる。
少しづつ、「炭火珈琲」が優美に広がっていくみたい・・・
明日はその先鞭をつけてくれた銀座の「隕石カフェ」がテレビにでる。
また明日は朝から、炭火で珈琲を焙煎しなくてはいけない。うれしい悲鳴。
明日19時の「ナニコレ珍百景」という番組。
能登では、プロパンガスの契約をしていない(月10日、なので基本料金がもったいない。
もっとも、基本料金があるとは知らなんだ!)、ネコ(農業用の一輪車)の上に、七輪をおき、
そこにキャンプ用の安い炭をいれ、着火剤をつかって火をおこし、赤くなったら、その上に
備長炭をのせる・・・という作業になる。夏場は汗かくけど、どこでもいつでも焙煎ができて、この上なく
幸せ気分の珈琲時間。炭火を生活の中にいれる、というのは、
なんとなく縄文人になったみたいで、「素」にもどれるような感覚になる。
今朝はできあがった焙煎豆を、桶にいれ、外でチャフをとばしていたら、近所の経師屋のおっちゃんに
声かけられた。
「あいかわらず、いいコーシーの香りがするね」だって。
昔はこんな時にはすぐに「ハイ、日本語講座をはじめます。レッスンワン、ヒーの発音。しっかり口を横に開いて
ヒー・・どうぞ」みたいなこといって、からかっていた。さすがに口の悪い下町の職人も、
そんな遊びにつられると、日本語がでなくなっていた。
そのオヤジがスマホに変えたころよく冗談で
「お昼にかあちゃんに、これから帰るのでシルメシ(昼飯)頼む、と入力しようとしても、
うまくいなかんだよ」とか
「せっかく、親からつけてもれったのにおれの名前の「しろし(宏司)、ってでないんだよ」
なんていいながら、周りを笑わせていたのも、今は昔。すっかり年寄りになった。
自転車が、電動になったオヤジが別れ際に、「いっかい、能登の家に遊びにいきてーな。シロイ家だってね」
とのたまう。
IT業界にもうすこしい続けて、成金にでもなっていたら、東京の高級住宅地に、白い家を
建てていたかもなんばんだけど、今のところそんな金も趣味も持ち合わせていない。
今日明日は16時まで。それから「蕎麦打ち道場」
明後日から22日まで「能登」。