まず相手を知ること。昔から女子が好きなものに「いもくりなんきん」がある。
昔から、そんなことをいう。井原西鶴がいいだした?
芋・栗・南瓜(かぼちゃ)。
今週は柚子胡椒つくりのピーク。そんな時、能登の畑のおとなりさん
から荷物が届いた。箱にはフルーツと英語のロゴマークがついている。
開けてみると、びっくり玉手箱。うちの畑にある二本の栗木を収穫して
わざわざおくってくれたらしい。能登発江戸の「栗の旅」や。
せっかく東京にきたので、スカイツリーとか浅草を案内しようと思ったけど、
同じ便で、炭やから備長炭も届いたので、「炭火焙煎」の用意をする。
ガスで焙煎をすると、10分かそこらで、ハゼる。(イチハゼ、なんてことをいうのが、業界用語)。
先週、能登の炭を焼いたら、イチハゼに一時間ちょいかかった。今回は、備長炭に各上げして、
挑戦。その間に、蒸し器を用意し、栗を蒸す。あまり大きくないので、沸騰してから15分で
ふっくらした「蒸し栗」ができあがる計算。
お店は休みだったけど、焙煎や栗蒸す香りに誘われ?いや旗日のせい?で、「やってますか?」と入ってくるお客さん
が目白押しあげ・・・
わざわざ、コロナ禍の暑い日にきてくれる気持ちに感謝しながら、「これいかが・・」
と「蒸栗」をお裾分け。ひとによっては、そばを食べた後の顔より、いい顔していた。
やはり「いもくりなんきん」・・・そばは、その後の末席の隅だく?
栗も美味しかったけど、炭火珈琲も「まずまず」の及第点。炭で焼くと、ベツモノ。
残った炭火で、「いきなりまんじゅう」の冷凍していたものをアルミホイールに
包んで、焼いた。芋と小豆を饅頭にした熊本の伝統的なまんじゅう。
これで「いもくりなんきん」のふたつめ。
夕方は近くのおばあちゃんにいただいた「南瓜」を料理した。
鍋に水を張り、種をとって、適当に切った南瓜を入れ、中火。
そこにバターと能登塩を入れる。それだけ。南瓜の旨味を塩が自然と導き出す。
これで「いもくりなんきん」を、ぜんぶ制覇。充実した秋分の日。日々是好日の秋。