今日も「蕎麦打ち教室」でござるそば。

昨日は、旧友で某テレビ局を定年退職し、今月末に
熊本に帰り、築150年の実家を改装し(完成)、
そばやをはじめよう、という「くまもん」のそばもんくん
が最後の蕎麦打ちにやってきた。
「一度トワリのそばを、うちたかです」というので、
割り子なしで、800gの蕎麦粉で十割(トワリ)蕎麦を打った。

5月の連休に、もうひとりの「くまもん」が蕎麦打ちの特訓をした。
石垣島で長いこと民宿をしていたばってん、実家が空き家になったので、
こちらも大がかりな改装をして、この秋そばやがオープンする予定だ。
コロナで、昨年の7月に雲仙で蕎麦会をやってから、一度も九州へ帰れていない
ので、ひやかしと、お祝いにこの秋は熊本行きを予定している。
ふたりとも「還暦越え」なので、どこまでやれるか未知数だばってん、
昔から熊本の頑固おやじのことを「肥後もっこす」とかいって、みんな少し
自嘲ぎみに自慢する風習があるとこだから、どぎゃんかなる(どうにかなる)
ように思う。

今日も長崎産で、還暦越えの九州男児が蕎麦を打ちにくる。彼も近い将来長崎に
もどり、そばやをやる予定だ。
こんひとは(この男は)、棒術とやらの有段者で、棒一本あれば、あっという間に人を殺せる
くらいの達人。そば打ちの棒は、通称「びん棒」といって、いくらがんばっても、
清貧なイメージがつきまとう。でも、これからの時代は、貧に耐え、というより、
貧乏を楽しみながら、人生を「ゆたか」に過ごすことが、ユタカな人生を歩むコツ、だとつくづく思う。
同じ棒だけど、振り回して、まわりに元気を広げていってほしかもんばい。

ぼくは、北九州の小倉生まれで、玄海育ち。博多弁みたいな「ばってん」とか「くさ」
とか「そげん」「どげん」みたいな方言のないところで(けっして標準語ではないけど)育ったので、
熊本や長崎の言葉をしゃべれんけど、彼らと話をしていると、なんとなく、「馬刺し」や「ちゃんぽん」
をお国自慢にしてきた風土の人たちの波長に少し同調できるような気がする。

というわけで、今日も16時に営業がおわり、それから蕎麦打ち教室。
明日は月曜日。月曜日の朝は「卵かけごはん」
コロナのこともあるけど、9月は栗や柿の収穫があったり、アオリイカを釣ったり・・・
能登の仕事がいっぱいあるので、少し多めの「能登休み」をとろうと思っておりまする。感謝。

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