昨日は、白井晟一氏が愛用していた時計のことを書いた。
今朝も、チクタク元気に動いている。ときどき蕎麦を手繰りにくる
亀戸に住む常連のお医者さんが、しばらく止まっていた時計を治してくれた。
「人間は治してあげても、文句ばっかり言うけど、時計は素直で正直なので、どちらかといえば、
時計を治すほうがいい」が口癖。その道では、有名なお医者さんだけど、この春某医大病院を定年退職され、
畑をやったり、時計を治したり、ときどき散歩がてら、天真庵まで足を運ばれる。奇人変人っぽいお医者さん。
天真庵のHPに「還元くん」の部屋をつくった。ネットでは販売しないけど、ぼくのお茶のお弟子様などは、
もとより毎日星野村の煎茶などを愛用されているので、「試しに」と、この不思議な魔法瓶「還元くん」を
買っていかれる。お茶のお稽古をしている時、京焼の赤絵の茶碗が人気やった。井上春峰作。
中国では赤絵のことを五彩といった。後妻が好んだ・・ウソ。唐三彩とかいうけど、赤を中心にした色合いの陶磁器を
五彩といった。それが日本に渡ってきて、有田や京都でも「赤絵」が茶人たちのご用達になった。
そんな理由もあるからか、「還元くんの赤絵」が、一番よくでる。二番人気が「織部」。ひゃうげもんの古田織部が
公案した器。その次が「ピンクのありがとう」かな・・・
「水素茶」を電源も使わず、半永久的に自然の摂理でつくる、という器に、赤絵も織部も志野もへったくりもないが、
自分の台所に、鎮座し続ける道具とした場合、「自分で選ぶ」のは大事なことかもなんばん。
昨日は、京都にもどったお茶のお弟子様からメールがきて、「写真以上に織部の還元くん かわいらしく かっこええ 」
とあった。「屁で殺す京美人」に続いて、ふたりめの京美人。一週間目くらいに「屁のにおいの変化メール」がくるかもなんばん。
なんか変か?
来週の火曜日から「能登休み」。またシンコロが、「ワクチンなんか打っても打たなくても、かわらへんよ」とばかりに
感染が急拡大している。静かに梅林の草むしりなどを楽しんだり、近くの海でタコと遊ぶ夏休み。タコ釣りの弟子になる、
という般若家の娘が金沢から始めての一人旅、で、修行にくる。
能登の天真庵の床の間には、白井晟一氏が生前愛用していた白い磁器の煎茶碗がおいてある。
京焼で有名な清風与平の初代作。京都生まれの白井翁がどこかで縁あって求めたもの。
初代与平は、加賀(金沢)藩士保田弥平の子で、文化のころ加賀から京都に出て、仁阿弥道八(にんなみどうはち)のもとで陶技を学んだ。
骨董ロマン話みたいだが、その器が、里帰りして能登の家にある。号を「梅賓(ばいひん)」といった。梅つながりでもある。
あまり、知られてないけど、京都府立大が「お茶はコロナにいいかもなんばん」の論文を6月に発表した。やはりお茶は京都やねん。
煎茶は星野村やけど・・・
@京都府立医科大学は15日、お茶に含まれるカテキン類が新型コロナウイルスを不活化することを見出し、茶カテキン類がウイルスのスパイクたんぱくに結合し細胞への感染能力を低下させる効果などを確認したと発表した。
試験管内でヒト唾液中に加えたウイルスに対しても、茶カテキン類による迅速かつ効果的な不活化がみとめられたことも明らかにした。
これらの結果を報告した 2 報の論文が6 月 8 日と11 日にそれぞれ、「Pathogens」と「Molecules」に掲載された。
発表によると、茶類を経口摂取しても血液中への移行は少なく、特に重合したカテキン類はほとんど吸収されないことから、お茶を飲んでも消化管から吸収されたカテキン類が全身的に作用する効果は期待しにくいとした。
一方、お茶を口中に含んだ時には、口腔内で唾液中のウイルスが茶カテキン類によって不活化される効果は期待できるとした。
これにより「多くの人がお茶を飲めば、唾液中のウイルスが不活化されることによって飛沫感染が減少し、人集団全体としてはウイルスの感染拡大を減弱させられる可能性は考えられる」(京都府立医科大学)とコメント。
たとえば飲食店などでマスクを外したら会話する前にまずお茶を含み飲みする(10 秒間程度口腔内全体にお茶を行き渡らせてから飲む)といった行動を多くの人がとれば、症状のない感染者から周りの人への感染が減らせうるという。
他人のためにお茶を飲むという公衆衛生的な使い方に有効な可能性があるが「現状ではあくまで可能性であり、患者さんにご協力をいただいてヒトでの試験を行わなければ、 試験管内の実験だけでははっきりしたことは言えない。現在、感染者がお茶を飲むと口腔内でお茶がウイルスにどのように影響するかについて検証する臨床研究を行っている」という。