トイレに飾ってある真民日めくりカレンダーが、そんなことを教えてくれた。
テレビがないので、オリンピックを観てないけど、ラジオや新聞で、「あ、やってるんやな」
というのが伝わってくる。57年前から、進歩していないのは、メダルの数の競い合い、もちろん
自分の国日本、在籍ニッポン人のメダルがふえた減ったボリボリ・・という報道には辟易とする。
「日本で一番高い山はなんですか?」と質問すると、たぶん在日ニッポン人のみならず、オリンピック
にきている外国の選手たちも、「フジサーン」と答えるだろう。では「日本で二番目に高い山は?」
と質問されたら・・・・たぶん在日問わず、正解率が消費税率を上回ることはないと思う。
「だから、ナンバーワンにならなくては、いけません」
という教育を受けて育ってきたように思う。
金メダルの獲得数にこだわるのも、「数字はウソいわない」みたいな教育方針のなごり、かもなんばん。
こないだまで「オリンピック反対」と叫んでいた人たちも、朝から晩まで、ポテトチップスや枝豆とビールで
テレビに釘ずけ・・・・・コロナもびっくりするほど、平和な日本だ、茶茶茶。
気候変動で、お茶のでき具合、そばの出来具合などが心配な昨今、世界一の珈琲の生産国のブラジルが、
霜害で生産量が減って、高騰している。
ホボブラジルは、
ブラジルとコロンビアを中心に、ガテマラ、モカなどを、微妙に焙煎を調整しながら、ブレンドし、
「ホボブラジル」をつくっている。ブラジルが、天候不良、コロンビアなど南米が政情が正常でないうえ、
コロナの感染で、ほかの産地も、人手不足で不安定な状況になってきた。
オリンピックは、利害ある輩が「安心で安全」とオームみたいに叫べば、どんな状況下でも決行
できることを東京がお手本にしたけど、自然を相手にしている「珈琲」は、この星の気候や政治などが健全な状態でないと、
飲むことができなくなる。
今日の「真民さんのことば」を、反芻してみよう、っと。感謝。
貧しくとも
心はつねに
高貴であれ
一輪の花にも
季節の心を知り
一片の雲にも
無辺の詩を抱き
一碗の米にも
苦労の恩を思い
一塊の土にも
大地の愛を感じよう 坂村真民