いきなり団子

昨日は土曜日なので、16時に通常営業はおわり、それから「蕎麦打ち教室」だった。
旧友で、某テレビ局を定年退職し、来月熊本に帰るくまもんくんが、3回目の蕎麦打ち。
ご実家は、築150年の古民家で、屋根から床まで、大改装して、雰囲気のある趣で
生まれ変わろうとしている。150年前の先祖さまは、木材を商いしておられ、
屋号を「板屋」といった。屋号も家と同じように蘇る。謹厳実直な「肥後もっこす」
そのもの言霊に満ちていて、いい。「板屋」の蕎麦が、これからどんな一歩を踏み出すか
楽しみだ。
昨日は、熊本名物の「いきなり団子」を手土産にもらった。

そんな名前のチェーン店ができる前から、熊本では、どこの家庭でも、「我が家のいきなり団子」
があったみたいだ。サツマイモを、小麦粉を練って包み、蒸し器で蒸す、ただそれだけのもの。
「いきなり」というのは、熊本の方言で、「簡単・簡素」という意味があるらしい。
最近は、小豆を加えるのが主流で、銀座の熊本館でも人気の一品だ。
シラス台地の薩摩で、お米にかわる穀物として誕生したサツマイモ。それを使って家族や子供たち
の命を紡いでいこうという母親の「愛のまなざし」にあふれた団子バイ。

今日の真民さん

「愛のまなざし」

すべては
愛である
どん底に
落ちたひとを
救いあげるのも
愛のまなざし
千里万里を
飛びゆく
鳥たちの
あのまなざしを
見つめよう
強くあれ
優しくあれ
清らかであれ      しんみん拝