能登でUFOを満喫

梅が例年よりはやく収穫の時期を迎えそうなので、一週間前倒しで
能登にもどってきた。
いつものように、お店を閉店した後に車で出発。東北道、圏央道、関越道、上越道、北陸道を
経由して、途中の松代あたりで仮眠をとり、妙高高原(新井というところが、道の駅とつながっている)あたりの道の駅で、野菜(季節によっては山菜、きのこあり)
を調達し、氷見の「すしのや」で、ノンアルコールビールで鮨をつまみ、和倉温泉の総湯に入って、都塵を洗い清め・・・
というのが、定番のコースになっている。

昨日は、神子原村(みこはらむら)という、UFOと自然農で村おこしをした羽咋(はくい)の直売所に立ち寄った。
ローマ法王が食べた、という神子原米や、季節の野菜などが元気に並んでいるとこで、村の人たちが出資運営し、年商
が、億をこえた健全企業でもある。最近は、その米をつかったお酒も販売している。まさに御神酒(おみき)だ。

突然、筆子さんが「UFOが飲みたい」と叫ぶ。ナビに「御祖酒造」(みおや)でを入れると、そこから5分ほどでいけた。
東京で生まれ育った藤田美穂さんが、15年前ほど前に父親とバトンタッチして社長に就任した。
彼女の名前の穂を一事とって「遊穂」(ゆうほ)というお酒が生まれた。そしてUFOともかけ、自然農の生地で栽培した
米、酵母、蔵人たちのおもいが集結されたネーミング。グッドネーミング大賞対象ものだ。

昨日は、「サンダーくん」という宇宙人のキャラクターがラベルになった「純米酒」(生酛純米・無濾過原種)などを仕入れて(家の近所にある酒屋さんで買った)、能登の家で飲んだ。
ぐい飲みは、もちろん「能登ジェラトン」(隕石の粉を練りこんだ器)だ。美穂さんにも、ひとつプレゼントした。
「遊穂を隕石ぐいのみで一献」・・・令和の能登スタイルになりそうだ(笑)「まだUFOを見たことないのですが・・」というと、「このあたりに引っ越してくれば見れますよ」
とのこと。UFOが日常茶飯の街。

ラベルには、こんな説明文が・・・

ラベルの宇宙人サンダー君は、飛行船が羽咋市の千里浜に墜落し、その修理代を得るために羽咋市の宇宙博物館でアルバイトをしているそうです。

文化は「遊びの中にこそある」と思う。シンコロのおかげで、飲食店も酒蔵も苦戦を強いられている。
何を飲もうが、そのひとの勝手だが、一度「遊穂」を飲んでみたまえ。
「御祖酒造」のHPには、社長と杜氏さんの「酒つくりのおもい」がのっている。ものつくりに共通するパッションがのっている。感謝。