月曜の朝は卵かけごはん

最近、卵かけごはんの醤油のかわりの「柚子胡椒」を
使うと、「ベツモノ」になることを発見、はまっている。
天真庵では自家製の柚子胡椒を毎年秋に仕込んで、熟成させて
味噌作りの始まる2月くらいから発売する。お店でそばの薬味に
使うので、あまり多くは売れないけど、昨年までは売り切れごめん、
に半年かかったが、今年は一か月で完売。みなが、「卵かけごはん」
に使い始めたとは、思わんのやんどクサ、九州人としては、うれしかバイ。

能登で暮らしはじめて3年。毎年春になると、まだ寒い中、近所のおばあちゃん
たちが、ウェットスーツばきて、家の前の海で、ワカメや黒藻をとって、庭先に大きな笊の上にのせ、
天日で海藻をほしいておられる。先月、4月に干したワカメをもろうた。
「味噌汁にいれるのもいいけど、指でちぎって細かくして、それをふりかけにしたらおいしいよ」
とのことだった。さっそく、朝ごはんを卵かけごはんにして、それにふりかけた。「ベツモノ」
というより「ベッセカイ」だ。
思わず、次の日、「ごちそうさまでした」とお礼をいいにいくと「5月にはいると、ワカメがかたくなって
おいしくなくなるけど、この時期のは、少しだけど、干してパッケージに入れて、市場にもっていったり
してる」とおっしゃるので、10袋お願いした。
まだ帰ってきて、二日しか営業していないけど、それも完売になった。
みんな「月曜の朝のみならず、卵かけごはん」になりつつあるのかしらん。

昨日は「蕎麦打ち」の前に、新宿の老舗?の「障害者福祉の施設」の方が珈琲を飲みにこられた。
そこの施設で、「珈琲を淹れる」という授業をしたら、ひとりの男の子が、目を輝かせ、
自分でミルをガリガリやって夢中になったらしい。ただ、市販のミルだと座りが悪く、もつとこも
不安定で、からまわりをしているところ、「どこか、石臼みたいなもので、珈琲を淹れてる奇人はいないか・・」
とネットを検索したら、天真庵がひっかかり、「!」と思ったらしい。
担当の人は同志社大学出身の京美人で、「からふねや」によく行った、ということだった。
思わず「おおきに」といってしまってんねん。九州弁になったり、京都弁になったり、天然だな~。

蕎麦打ちにきたふたりも、「障害者福祉」関係の人で、「つながり」を感じ、大いに盛り上がった。
人は必要な時に、必要な人と、無駄のない縁みたいなものを感じながら、出会っていく。
そんなことを実感するスピードがあがってきているように思う。
「ワクチンを優先します」の年よりになってしまったけんど、そんなことやっている場合じゃない、
くらいに、毎日忙しく、手回し焙煎機でガラガラ珈琲を焼き、それを石臼でボリボリとひいて、
売茶翁が使っていたようなミルクパンで、桃山時代に流行った「輪花」の手法で焼いた「輪花ドリッパー」で
一杯づつ珈琲を淹れる日々是好日な毎日。

昨日はじめて蕎麦打ち体験をした20代のあかりちゃんが「こんなきついことを、毎朝やっているんですか?」
と真顔でいった。「還暦こえたら、足腰が痛い、とかいう感覚がなくなるねん」といったら、
「ふーん」といって、吹き出した額の汗をタオルでぬぐっていた。
確かに、手打ちそばと、手回し焙煎機で自家焙煎の「そばと珈琲のお店」というのは、
簡単にできることではない。40代に、ボクシングジムに通い、ホノルルマラソンを何度も完走し、
今は、毎日の日課が一時間の「徘徊散歩」。スクワットや腕立ては、思いついたら何度もやっておりまする。
イワジー直伝の「なんやら調息法」も、かかさずの日課になっておりまする。これは不思議な世界との「つながり」を
感じまする。はやくまたイワジーとかっぽれができる世の中にもどってほしい今日このごろ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です