倉庫から古いコンドーム・・

能登の天真庵の近くに赤崎という港町がある。昔は「富来」(とぎ)
とよばれていたとこ。もちろんのこと能登の天真庵も、旧・富来町だった。
そこに東京から移住した友人が、民宿を始めた。
「富来荘」をローマ字にして「TOGISO」。検索すると、古民家を
美味い具合改装した家の中を見ることができる。
一番関心したのは、都会の子供たちが海で遊んでいる天真爛漫な笑顔。
車で10分もかからない場所やし、安くとまれて、好評。
基本的に能登ではお店もやらず、旅館みたいな家だけど、「梅林ガールズ」
が梅仕事を手伝ってくれる以外は、宿泊はお断りしているので、おすすめの宿
として、紹介している。温泉がいい人は、夕陽のきれいなホテルを紹介している。

そこに倉があって、整理していたら、「古い時代のコンドームがでてきた」らしく、
地元の新聞にも大きくのったらしい。
「中根酒店」の店主が、大きな声で「おたくの友達が、コンドームのことで、北國新聞にでてた」
と教えてくれた。「それがどうした?」という感じだけど、ま、いっか・・?

能登の天真庵にも、納屋があって、いろんなものがまだ残されている。
冠婚葬祭や祭りで、人が集まるので、食器・お膳・鍋などの調理器具などがいっぱいある。
使えそうなものは、知り合いのお店にあげたり、東京にもってきて、近くのカフェやシェアハウス
などにあげたりしながら、3年になる。古民家を買うと、掃除に3年かかる、というけど、
ほんとうだ。月に10日しかいかないので、粗大ごみの日にあたらず、家電なんかは
「昭和の暮らし・展示場」のごとくだ。

先月は「ボーンチャイナ」の珈琲カップを5セットもってきた。「なるみ」という名古屋で昭和21年
に産声をあげた器やさんで、軽くて丈夫なボーンチャイナは、一世を風靡しながら半世紀になった。
今年から看護婦になるという、近くのシェアハウスに住むA子が、蕎麦を手繰りにきた。
京都の骨董市にいったらしく、ゲットした木製のスプーンなどの
戦利品を見せてもらった。若いのに、なかなか「目」がある。
「少し重いけど、ボーンチャイナの珈琲カップもっていくか?」と聞くと、生返事みたく
「どうしようかな~」と迷っていた。そこに「押上の珍品堂商会」と名前を改め?たような
押上文庫の文庫くんが来店。「この珈琲カップは、いい仕事してますね」と👀を輝かせた。
その声を聞くやいなや「これ、大事に使わせてもらいます」といって、A子は抱えてもって
帰った。かわりに文庫くんは、「コーノ珈琲のポット(手作りの木製取っ手つき)を買って帰った。
天真庵こそ「珍品堂商会」か?珈琲豆から隕石まで、なんでもありますチンカラリン・・

今日も16時まで営業。16時以降は「蕎麦打ち教室」