月曜の朝は卵かけごはん

昨日、おかまのMくんが若い男の子を連れて珈琲を飲みにきてくれた。
彼が営業中にお店にきて、珈琲を飲むのは、平均して年二回ほど・・
だいたい水曜日か木曜日に、焙煎していると、「あら、今日はやっていないの・・残念」
みたいな感じで、本や掛け軸をもって入店し、お礼に焙煎したての珈琲をごちそうする、
というパターンが多い。
「珈琲一杯を500円で飲むお金があったら、一週間は暮らせるワ~」
というのが、口癖。でも彼がおいていった掛け軸や本は、値千金のものが多く、
ワンコインと交換できるようなものではない。

見慣れない若い子は、Mくんとフンイキが少し似ているので、「落としだね君?」
ときくと、「童貞のあたしに子供がいるわけないじゃない」と笑った。
近所に昨年できたコンピュータ学校の一年生らしい。「食の文化を考え直す」みたいな
キャッチフレーズが書いた名刺をくれた。「学生なのに名刺?」と思っていたら、Mくんが
「あそこの学校は学生の間に起業する、がテーマなの」という。続けて「だから、天真庵にいったことがある?と聞いたら
『店主が頑固で怖いらしいというウワサなのでいくのをためらっている』というから、連れてきた」とのこと。

年をきくと「19歳です」。カウンターに座っている常連客が「わか~い」とはもった。
「味噌をつくったことは?」と聞くと「まだありません」という。「食をやるのなな、味噌と梅干しを
自分でつくり、蕎麦打ちをやって醤油でかえしをつくり、出汁やかえしで料理をつくる、をやると、見えて
くるよ」とアドバイスをした。ドタサンで、来週に味噌作りに参加することになった。若いアントレプレナーの原点に
なればいい。アントレプレナーに大切なことは「自噴の水」のように、ワクワクしながら自然にでてくるパッションが
あるかいなか、ではなかろうか。0のものを動かしていくパワーの源。

というわけで、これから「卵かけごはん」
手前味噌をつくって、具だくさんの味噌汁とごはん、の「一汁一菜」が、日本人の食卓にもどってきたら、
この国は、自然の森羅万象に感謝するような「もとの国」にもどると思う。感謝。