ぶらり下町徘徊散歩

昨日、今日はお休みだけど、味噌作りの人があまた味噌をつくりにこられる。
昨日は朝、焙煎をして、新しい豆を石臼でひき、珈琲を飲みながらガレットを食べ、
ぶらぶらと、石原の豆腐屋さんまで散歩。
水曜日は、緑豆の豆腐と、緑豆のおからがでる日。そのおからで「ポテサラ風」
の「おからサラダ」をつくると、二三日は「そくのみ状態」になる。

いつもは、かわいらしい若女将がお店にいて、主人は豆腐つくりにあけくれている。
この界隈だけでなく、都内のミシラヌ有名店も、そこの豆腐をつかっている。表にでないけど、
その「味」は、最高峰に達している。ときどき、そこの主人がカウンターにすわって蕎麦を手繰りに
きてくれる。釣りが好きで、「能登で釣りをしている時、海水をなめて、能登のにがりを使おう」
ときめた、というから、ただものではない。

昨日はマスクをしていたけど、主人が気づいて「わざわざ、歩いてきたんですか・・」と恐縮された。
いつものように、能登や釣りの話の機関銃トーク。帰り際に「日本一の豆腐屋になったね」というと、マスク
が飛ぶくらい大きな声で「まだまだ修行中です」とのこと。ここの油揚げの油をおろしているあぶらやさんも、うちの
常連さんだけど、「まちがいなくあの豆腐屋は日本一」と太鼓判をおしておられる。

店にもどると、かよちゃんが「ほしいも」を差し入れてくれたので、おかえしにおからをあげた。
一時間後に「めちゃ、おしいい」と、ひじき、人参、こんにゃく、でつくったおからをまたおすそわけしてもらった。
なかなか、色合いもいいので、久保さんの「黄瀬戸(きぜと)のどら鉢(ばち)」に入れた。油揚げ手、とよばれる上品な黄瀬戸の
器には、おから、とか、おつけもの、といった贅沢ではないけど、毎日たべてもあきない、ようなものを
少量盛ると、食卓に「華やかさ」がうまれる。久保さんの黄瀬戸も、日本一。

昨日のお味噌つくりには、「主人は宇宙人ですか?」といって入ってこられた若い女子たちがきた。
浅草のシェアハウスにいっしょに住んでいる仲間らしい。
味噌が終わって、「このあたりにおすすめの神社ありませんか?」ときかれ、「たまる神社」(田丸神社)
という、キラキラ商店街の入り口にある神社までコンシェルジュ。途中のお店の花屋の女将や、洗い張りやの
女将に「もてもてね」と冷やかされながら、下町ぶらり徘徊散歩。
話の中に「私たちの友達が能登のカフェに嫁ぐことになった」という。ときどきカレーと珈琲を飲みに
いくお店だった。押上界隈も50人くらいしか住んでいないの?と思うくらい、つながりが不思議な感覚
になること多し、だけど、能登になると、大阪と同じ満席に中に50人?(ほんとうは19万人)しか住んでいないの?
と思うことしきり。いろいろな不思議な縁に感謝。