耶馬渓の大豆が、あまりにも好評で売り切れたので、戸倉くんが
少し不ぞろいだけど、あまった大豆を第二段でおくってくれた。
身土不二、ではないけど、九州産のぼくとしては、九州産の大豆に麦麹で
つくった味噌でつくる味噌汁は、飲む点滴以上に体のエネルギーになる。
今朝の朝飯前は、なんとなく不調だったけど、その味噌汁に珠洲の知り合いから
おくられてきた「かじめ」(海藻)を入れて飲んだら、元気になって、ブログを
書く気がもどってきた。
戸倉くんの荷物の中に「雲与橋」という雑誌が入っていた。デザインや写真を成業としていた彼
が、耶馬渓に移り住み、そこでふれあう人たちとの交流や、田舎暮らしを綴ったものだ。
第六号から4年ぶりの第七号。災害やコロナや、それぞれの人の立ち位置など、激動の時代で
あるので、なにごとも「きめないこと」が大事。
その中におばあちゃんたちが、自分たちで育てた野菜を不定期に公民館にもちよって、それぞれの得意料理を
つくり、お茶を飲む「楽しもう会」のことが紹介されていた。公民館の縁台に横に並んで、お茶を楽しんで
いる写真がとても素敵だ。米は持ち回り。当番が4合のお米を持参。調味料や光熱費など「現金」が必要な
ものは、花や野菜などを育て、販売し、足らないぶんは、古紙回収で資金を集める。
特筆すべきは、「資金繰りの畑」が、自分たちの生活の畑と別につくって、そこで育て、販売したお金を
その会にあてる、という共同作業。さして贅沢ではないけど、気持ちの「ゆたかさ」があらわれている。
当初は8000臆でオリンピックをやろうとして、結局3兆もの血税がつかわれ、あげくのはてに、
品行不方正なモーリーの失言で、世界中から「やめろ」といわれている組織とは、似て非なるものを感じる。
「縁側のある場所で、みんなで過ごす」というのは、日本人が昔から楽しんできた日常茶飯の大事なこと。
そんなことを、この小雑誌が教えてくれた。
笑顔で朝にお茶を飲む。作法など無用。こんな朝を迎える「ゆとり」を忘れたくないと思う。感謝。
今日は日曜日なので16時まで。それから「そば打ち教室」と「味噌つくり教室」
明日の朝は卵かけごはん。味噌汁はほんなこつ「飲む点滴」ばい。