石川には、対照的なふたりがいる。
前者は、オリンピックをむりくりでもやろうとしていて、昔から失言の多い森。
今回の失言は言語道断。切腹ものである。今の政治家は、キャバクラも公費でいくようなせこい連中なので、
自腹など切れるハズもないけど。
もうひとり能登に不思議な青年モーリーさんが住んでいる。最初は熊野で自給自足の生活を
していたけど、一昨年あたりに能登に移住してきた。梅茶翁でも「コンポストトイレの作り方教室」
みたいなものをやってくれたこともあり、その道の重鎮?だ。ぼくの能登の家も、彼のブログを参考
にしながら、トイレをコンポストトイレにした。
「ecoバカ実験室」で検索すると、モーリーくんが、いろいろなものに奮戦しながら、田舎暮らしを
楽しんでいる様子がうかがえる。
味噌作りも佳境、とまでいかないけど、毎日いろんな人がやってくる。
ようくん、こと広瀬陽くんという、七宝焼きの器をつくっていて、今話題のアーティストを皮切りに、ファッション関係の
「nusumigui」「OSAKENTAROU」くんたちも、今年の味噌を仕込んだ。
みんな30になったばかりで、自分たちの子供世代みたいなものだけど、家に遊びにいったり、
天真庵の二階で飲み会をやったり、家族のような関係。
3月号の「アンド プレミアム」が、「くつろげる部屋に、整える」という特集で、その最初に
「広瀬くん夫妻の仕事場兼住居」が大きく紹介された。
敷地面積35平米の古い一戸建てを自分たちでリノベして、くつろげる部屋にしている。
リビングの棚には、彼の七宝の器が並んでいる。その中に、久保さんの皮クジラのごはん茶碗がふたつ
飾られている。押上から引っ越す時に、お祝いにあげたものだ。桃山陶を再現する名陶・久保さんと現代の若い作家の作品が、小さな空間で
みごとにコラボされていて、うれしくなった。ほかにも「なるほど」と、勉強になる「住まい」が
紹介されている。「巣ごもり一年」たって、みんな、いろいろ工夫の成果物があって、「これから」
の参考になること多しだ。昨日はこの本を読みながら、立春朝搾りの4合瓶がすぐに空になった。
立って半畳 寝て一畳 どんなに飲んでも二合半
3畳一間であっても、そこが幸せな居場所であれば、そこは立派な天守閣。感謝。