風の時代 の一歩

おめでとうございます!
忘年会も、帰省もできず、らしかなぬ年末であり、らしかなるお正月。
年越そばの時、ペレットストーブの上で、四国の黒豆を煮ていた。
今朝は、その黒豆、能登の白みそでお雑煮(出汁は、年末の蕎麦汁に使った椎茸や、昆布)、
紅白のかまぼこ、いぶりがっこ、昆布がっこ、卵焼き(自作の辛味大根を擦って皿にのせる)、能登で
つくった大根と人参の甘酢漬け、昨日飛び込みで蕎麦をとりにきた隕石やの王子がくれたマグロの刺身・・お屠蘇は、「笑鴨」。うますぎて、3合くらい飲んだ。

年越した蕎麦を食べたい、という気にはならない、くらいソバソバに明け暮れた。3日間は、初心者の蕎麦打ち指南と年越しそばつくり
に追われ、食事をする時間もままならぬ、くらい忙しかった。いつものことだけど、いつもより多かった。

「自分で年越しそばを打つ」も、思った以上の新人がきた。29日の朝、お父様が打つ、という予定が、急遽仕事のため、
小学校3年生の娘さんがピンチヒッター、というのがあった。ママは、14年前、スカイツリー工事中イラストの手ぬぐいデザインで一世を風靡したN。
スカイツリーが、時系列に、だんだん大きくなっていく姿と並行して、猫が一匹から二匹になり、子供が生まれて
家族が増える、というデザインが核家族がすすむ現実とうらはらの「ほっと」する感じでうけた。そのころ独身だった彼女も、
手ぬぐいと同じように、結婚して、ふたりの子宝に恵まれ、長女は「そばもん」になった。

その日の最後は近所の蕎麦大好き一家の「蕎麦打ち」。予定時間の3分前に、3人のおそろいのエプロンとバンダナをした
「ジュニアそばもん」が、「よろしくお願いしま~す」と入ってきた。「おとうさんは?」といったら、小学校3年の長男のKくんが
「仕事になったので、ぶくたちがやりま~す」とのこと。次女のきららちゃん(この春小学校)が最初に「粉を計り」をして、長男のKくん、
KくんのガールフレンドのMちゃんと、順番にそば粉に水をなじませる「水まわし」をした。「菊練り」や「ねこ手」などは、猫の手と
さしてかわらぬ大きさの子たちには、むずかしいので、ぼくが変わりにやらせてもろうた。
そばを切る時は、順番に包丁をもたせ、包丁カバーのように、こちらの右手が彼らの小さな手を覆うようにして、いっしょに切った。
応援団のママは、「k 彼女の前でかっこいいとこ見せてよ」とエールをおくる。

新人そばもんが10人以上、31日も、今年の春あたりから始めた新人さんが4人ほどきて蕎麦を打った。
シンコロで明け暮れた一年やったけど、ぼくたちの暮らしがそれによって変わった、異常に、サムシンググレートなる
大きなはからいによって、世の中が変わっていった一年やった。今年の「冬至」からは「風の時代」になったそうだ。
理論や理屈よりも、感性やセンスのほうが優先される時代らしい。「個の時代」でもある。ますます「唯一無二」が大事な時代か。
14回目になる「年越しそば」を指南しながら、「なるほど」と思うふしが、随所にあった。

「風のとおり道 臼澤みさき 」と検索すると、「YouTube」で、さわやかな唄声が聞こえてくる。
今年は、そんな時代になるのではなかろうかしらん。彼女の「鳥になりたい」もいい!  感謝。