月曜の朝は卵かけごはん

昨日は、現役の女子大生が蕎麦打ちに入門してきた。
先々週、3人の「そばもん」が蕎麦を打つ姿を見ながら酒を飲んでいて、
酩酊の勢いで「私もした~い ボリボリ・・」というノリで入門してきた。
昨日は素面(しらふ)で、真剣な面持ちで、蕎麦打ち初体験。
菊練りや、猫手・・など、初心者には苦戦する峠もらくらく超えて、50分で
蕎麦を打つことができた。初めてゴルフコースにでて、100を切る、
そんなレベル。

今日は、月曜日。月曜日の朝は卵かけごはん。
今日の営業が終わったら、能登へ旅立つ。もっていく本を整理していたら、
20年以上も前の、辰巳芳子さんの本がでてきた。
曹洞宗の老師との対談で、曹洞宗の教祖・道元さんの著した「典座教訓(てんぞきょうくん)」
について、対談されている。今日日は、いったものかち、みたいな「料理研究家」が、星
の数ほどおられるが、似て非なるものを感じた。道元さんの座禅法「只管打坐」(しかんたざ)
についても、深く理解されておられる。道元さんは、「日常茶飯」の些細なコトに、こころをおかれた。
「うんこ」の仕方まで文で残されている。余談だけど、日曜日の午後、20年来の付き合いのある女子が蕎麦を手繰りにきた。
彼女は、奇人変人で号を「うんこくさい」といった陶芸家の家に住んでいる。都心にあって、タヌキがでるようなお屋敷。

能登に「S」という小さな湯宿がある。蕎麦も美味いし、これから冬にかけて、ブリが美味い。
そこのブリ大根は、冬ブリの一番うまいカマを焼いて出汁を丁寧にとる。そのやり方を指南されたのも辰巳さん。
醤油は、松本の大久保醸造所のものを使っておられる。知る人ぞ知る名旅館。

今日の真民さん

「一切無常」

散ってゆくから
美しいのだ
壊れるから
愛しいのだ
別れるから
深まるのだ
一切無常
それゆえにこそ
すべてが生きてくるのだ