「ダツ」が釣れた!

前日の「夕まずめ」は、まるで極楽浄土みたいな夕陽が落ちるころ、不思議な魚が
ルアーにかかった。「だつ」。
この魚を釣ったり、見たことのあるひとは、「さかなくん」レベル?
最初はサヨリ?とか思ったけど、前日恐竜博物館で見た恐竜のルーツみたいに、
歯がノコギリみたいにするどく、背びれ、尾びれも、シーラカンス時代から海で
生息しているような魚だった。

オリーブオイルとハーブ、ワインでちゃちゃちゃと焼いて食べてみた。なかなか美味。
沖では陽が沈んでも、伝馬船でアオリイカを釣っていた。明日東京にかえるのを
知った近所の人たちが、お土産にとの計らい。感謝。でもアオリイカも
「GO TO トラベル」で東京が解禁になるまで、「東京に行きたくない」と思ったのだろう、
釣果はさっぱりだったらしい。

昨日は、東京へ出発の日だったので、朝の釣りは、朝まずめの30分で切り上げ、
家へかえる。途中に棚田のビュースポットがあり、
毎朝7時にスクールバスが到着する。うちに車で来る人の、待ち合わせの場所でもある。
運転手さんとはいつも「おはようございます」の挨拶をするのだが、昨日は一分ほど話をした。

小学校、中学校のスクールバス。中高がいっしょの学校が流行っているけど、ここは
小学校の人たちが、近くの中学にそのままあがるので、一学年一クラスのメンバーが
そのまま9年間、同じクラスで勉強することになっているらしい。
「小学校が125人、中学校が100人を少し割っていて95人」とのことだった。
「どうして減るのですか?」と、質問してみた。
「離婚する人が多く、その分、他所へ引っ越しをされる」という話だった。
離婚して、子育てするには、田舎より都会のほうがいい?逆もまた真なり、とも思うけど・・

東京へ向かって出発。和倉温泉の「総湯」にワンコイン(500円)で入り、周りを散策してみた。
「GOTO 。。」の効果がどうだか、閑散としていて、寂しい限りだ。
飲食業もどこも大変だけど、観光業もまだまだ大変だと痛感する。「長野の温泉街もガラガラで
シンコロ対策に消毒云々・・」と休憩室で見たテレビがしゃべっていた。
「能登半島に移住したいという希望者が昨年の二倍に・・」というニュースもその後で流れた。

暑さもやわらぎ、芸術の秋。これからの時代は、絵がかける、音楽が上手・・という特別な才能人たちだけが、
「芸術家」ではない。「自分らしく精一杯生きる人」はみな、芸術家なのではないかしらん。

明日からまた「通常営業」