来てほしい、ばってん、来られるとこまる

昨日はあわびがきた後、この集落一番のサザエとりの名人海女さんが、「もぐった」
といってさざえを20ぴきくらいもってきてくれた。
あわびといっしょに、残酷だけど、残酷焼きにしようと思い、バターを買いに
近くのスーパーのAコープ(車で20分)まで車を走らせ、帰りに「じんのびの湯」に浸かり、
湯上りに地元の北國新聞を読んでいたら、「GO TO」に東京が加わる、と書いてあった。

少しづつ感染者の数が減ってきてるけど、やはりみんな「来てほしい・・ばってん」
という二律背反するような複雑な心境で生活を余儀なくされている。お店をやっていると、しかり・・
友達の訪問や、子供たちの友達の訪問しかり、そんな流れで、3月からこっち、夜の寺子屋もライブも
緞帳を下げたままだ。一億総ジキルとハイジ、になったような感じで、どことなくささくれだった気分がただよう。
こんな時は、いつもテニヲハなしで「本音」で話せる友達がいるといいね。「素」がいいね。

そんな少し憂鬱な気分で、車を走らせていたら、ザーと久しぶりの雨。夕方、畑に辛味大根の種を蒔いたので、
読みがあったたみたいで、うれしくなった。
家につき、能登の珪藻土の七輪で炭火をおこし、網をおき、あわびとさざえをその上にのせる。「残酷焼き」
ころあいをみて、バターと酒、しょうゆをさし、それを酒肴に、「竹葉」を飲む。

今朝は海も凪いで、絶好の釣り日和。でもだれも舟をださないし、釣りをやっていないし、もぐる海女さんもいない。
土曜日の朝6時から24時間は、「みな一切中止」と今年からあいなった。
「働き方改革」のひとつであり、地球の環境を持続可能に、という計らいのひとつ。些細なことだけど、
とても大事な「ひとつごと」だと思う。ということで、朝、竿をもたず、海を散歩していたら、顔見知りの
漁師さんたちがみな海を見ながら、日焼けした顔で「おはようさん」とご挨拶。みんな家族のようなものだ。感謝。