そんなパンフにひかれて、「羽咋市歴史民俗資料館」の夏休み企画「探検!羽咋(はくい)の古墳」
にいってきた。
「はくい」と読む。昔は「羽喰」と書いたらしい。人を襲う大鷲がいて、村人が困っていたところ、
犬が国士のように、命をはって、大鷲の羽を喰った、そんな話から命名され、いつしか羽咋になった。
今は、「UFOと自然農で村おこしをした」ということで全国区になった。そんな街だ。
能登は真脇遺跡という縄文遺跡があるが、古墳もいっぱいあって、羽咋だけでも109ある、らしい。
煩悩プラスひとつ、だ。日帰り温泉で「古墳温泉」というのも近くにあるし、まことに不思議なところ。
「祈り」の場がたくさんあるところは、気がとてもいい。宗像も、車で走っていても、古墳時代と同じ景色
を感じとれる街だが、羽咋も同じような風景だ。
その後、近くの蕎麦屋へ・・
齢80をとっくに超えた主人が、ひとりで石臼を手でひき、ざるそば、鴨せいろ、とろろそば、そばがき・・
だけでやっておられる。耳が少し遠いので、静かに空いているところに座り、じっと待つ。
一日20食限定。昨日は12時50分くらいに入ったら、売り切れじまい、になった。
その後にきた人が「まだ、一時前なのに・・・」とかいう、なげきごとを言っていたら
「なくなったもんはしかたない。まだお客さんがそばを食べていらっしゃるので、ぐだぐた大きな声をださないようにして、帰ってくれ」
といって、踵をかえして厨房へ。今は少なくなった、頑固オヤジ系列の主人で、打つそばも、そんな気骨が練りこまれて
いて、のど越しも潔い。これ以上、有名になると、持続可能の残り時間が短くなるので、お店の名前は内緒!
今朝は(も)、どんよりした日本海気候。短パンにTシャツに、レーバンのサングラス(正確にいうと、釣用の偏光レンズをいれたもの)に
麦わら帽子、肩にトートバック(昔四国の牛の市場で牛にかけていた帆布・・屋号が落川と藍染してある。四国のバッグ職人さんにオーダーして
つくってもろうたもの。お茶のお稽古に表参道にいってた時、お茶道具を入れていた)、といういつものスタイルで、となりの浜までテクテク歩く。
昨日も棹を入れて10分くらいで、タコがいっぴき釣れた。今日もすぐにいっぴき釣れた。
昨日のタコは、夜「カレー」に入れて食べた。今日のはかなり大きいタコなので、さしみかカルパッチョにしようかと
思っている。3時間くらいかけて「タコのやわらか煮」にするのも好きだけど、能登の家にはカセットコンロしかないので、あきらめる。
「ほぼ毎日」のように、タコを釣るようになった。一匹釣ったら、おしまい、ということにしている。
「朝まずめに、30分釣りをして・・・」という、そばもんになってからのささやかな夢の中を一歩歩きはじめた?かもなんばん。感謝。
朝まずめに30分釣りをして
いっかい20人ぶんのそばを打ち 売り切れたらおしまい
午後は晴耕雨読を旨とし
夕まずめに若い料理人とバトンタッチ
沈む夕陽を見ながら 朝釣った雑魚をつまみに 一献