旅の途中で飲む珈琲はうまい!

「くちのつ巷珈琲焙煎所」と検索すると、南島原の不思議なカフェ風の焙煎所がでてくる。
5年くらい前に、東京から南島原に移住した「なつきくんとじゅんちゃん」がやっている。
ぼくのブログの蕎麦打っている写真は、彼らが企画した「廃校になった南島原の小学校でそば会」
の写真だ。移住のお祝いに、蕎麦道具一式をおくったら、そのお礼?に企画されたもの。
「よかよ」と簡単に引き受けた。いってみたら、100人以上のお客さんはくるは、地元のテレビ局
がくるわ、の大イベントやった。

昨日ふたりが、蕎麦を手繰りにやってきた。
じゅんちゃんが「能登ばっかりでなく、南島原にもきてよ」といい、
「二度あることは三度ある。デュアルライフの次は、トリプルライフで、南島原に一軒拠点をいかがですか・・」
と目力のある瞳を輝かせながら笑っている。

「南島原ゴールデンハウス」と検索すると、界隈のいろんな空き家物件がでてくる。
じゅんちゃんが運営していて、「この物件で、海を見ながら、古本屋カフェはどう・・?」
などコメントもおもしろおかしく紹介してくれていて、実際にこのサイトを見て、南島原に
移住した人が、数珠つなぎのように多くなっている。移住を希望している人は一度のぞくといい。
どこの街も、若者が故郷を離れ、じじばばと空き家ばかりで苦労している。地元目線で地元を
みてもゴールデンな輝きなどどこにも見出せないが、旅人の目から見ると、金の宝がいっぱい。岡目八目状態。
彼らも、はじめて島原を旅した時、役所の企画で「この街に住むことを希望する人には、キャンピングカーを安く貸します」
という誘い言葉にのって、界隈をまわって、すっかり気に入って、墨田を離れた。今もその制度はあるようだ。

いつものように「かなた」を聴いていたら、じゅんちゃんにビットがたった。「この音楽なんですか・・」
「今年の一月に国東半島でであった家族・・・」と説明したら、またまた目がゴールデンに輝いた。
彼女は昨年、南島原で音楽祭を企画し、あのピータ・バルカンさん(今、ちょうどNHK-FMで彼の番組が流れている)を南島原によんだ。
今年はシンコロの影響で、秋にやることになり、できたら九州で活躍するアーティストを探している、らしい。

「その街を変えていける」のは、その街の人や行政の力だけではダメだ。
昔からいわれているように「よそもの ばかもの」が、活躍する。
そんなインベーダーな人たちを、上手に地元の役所の人や住民さんたちがサポートしてくれたら、
まだまだ口之津だけでなく、全国津津浦浦、ゴールデンに輝く街つくりができると思う。「今」が
ある意味、大きなチャンスやと思う。

今月は、「南島原のとある場所にて、蕎麦会」をやることにあいなった。
「南島原の一軒、驚くようなもんを用意しております」と、じゅんちゃんが笑いながら、お店をあとにした。
「からゆきさん」の街には、不思議な磁場があるようだ。

南島原(長崎) 羽咋(能登) 村上(新潟)が、昔から「船員さんを輩出する街」のベスト3だ。
よその土地にいって、他人様とふれあったことがある人は、「よそもの」や「ばかもの」にやさしい。
「旅はいいね」!