昨晩、古民家を改装したりする本を読んでいた。「住み継ぐ」(建築資料研究社)
奈良で、やまと野菜をつくり、レストランをやっているご夫婦のお店(二号店)がのっていた。
身障者のお仕事をしながら、いろいろ疑問なことが芽生え、アメリカのネイティブインディアンの
街を旅したりするうちに、「伝統的な野菜をつくろう」と決心し、「自然農という生き方」の
川口さんに弟子入りし、自然農で伝統野菜の「種」をつくり、育て、その味をわかってもらおう、と
「粟」(あわ)というレストランを始めた。
建築資料研究社とは、池袋にある会社。若いころ、いろいろこの会社と仕事をした。社長の馬場さんは「栄一」
という名前でぼくと同じ。そんな縁から、仲良くしてもろうた。上池袋のうちの会社から、紙袋に半導体やソフトウェアーをつめて、
歩いて納品すると、〇〇百万(もっとか?)・・・そんな時代やった。
今日は、朝はやくおき、朝まずめに30分釣りをした。フグが2匹とマゴチが一匹。外道のフグではない、マフグ。
あまり知られていないけど、輪島は、フグの漁獲高が日本一。きれいに処理すれば、大丈夫だろうけど、やはり毒は怖い
のでリリースした。免許をもっている「ながや」のながやくんが遊びに来た時は、調理してもらいたい。
その後、珠洲の市役所を目指して車を走らす。月に二度(日曜日)に、そこで「えー市」という市場がたつ。
若い農家さんたちが無農薬で育てた野菜や、それを使ってできたチャツネやドレッシングが、ところ狭し、で並ぶ。
「ガットポンポコ」や「梅茶翁」なんかが、出店しているのと、「栄一」(えー市)の縁で、気になっていた。
しばらくシンコロさんの影響で中止になっていたけど、やっとまたポチポチいこう、てな感じで再開した。
梅茶翁ととなりのブースに「なかまして」というテント。若い女子が、黒板に「あげたいもの」となりに「ほしいもの」
と手書きしていて、左に「ガスコンロ 魚も焼ける」とかが張り紙してある。
ほしいものには「軽トラ」という張り紙があった。そのかわいらしい顔した女子に、「なかまして、って?」と問うと、
「東京(彼女は世田谷うまれ)から移住してきて、こちらの方言でシェアーすることを、なかまする、というのを知って、
いい言葉だなあ、と思って・・・」とのこと。誰かのいらないもの、が、ほかのだれかのほしいもの、で、それがマッチング
したら、「ごみにならない」という運動だ。「なかまして」とか「原始的ぶつぶつ交換」というのは、これからの時代のキーワードやね。
今日は「梅仕事」が残っているので、そこに30分ほどいただけで、志賀の家にもどった。少しどんよりした雲から雨が・・・
昨日は「青梅雨」という言葉を紹介したけど、今日の新緑の雨は、昔から「緑雨」(りょくう)といった。
明治時代の文人に「斎藤緑雨」というひとがいた。簡素な言葉でアフォリズム(物事の真実を簡潔に鋭く表現する)
で人の胸をグサッとさしまくった人だ。こんな風に・・・
「恋は親切をもって成立す、引力なり。不親切をもって持続す、弾力なり。疑惑は恋の要件なり。」
本質を言い得て、妙なり、でしょう?時々は、素直にメールの返事をださず、うっちゃっておく、というのも、
長続きす、弾力になるんだ・・・・・・でもやっぱり、はやく返事をするほうが、いい?
「己を知らざるもの、詩人を以て最とする。狂人之に次ぐ」
そのとおり、です!みんな「自分のことがわからない」のです。感謝。