東京は朝から☔。
シンコロ時代に入って、家で料理をしたり、本を読んだり、あらためて
新しい「巣ごもり」を日常にされている人が多いと思う。
古本屋もしばらく自粛営業をしていたが、やっとあいた。
ときどき、新宿のブックオフにいく。こないだひさしぶりにいったら、「茶」の本をみつけ
、読んでいた。古本というのは、前の持ち主が読んだ時にビットがたったところに、赤線が
ひいてあったり、しおりのかわりに、コンビニなどのレシートがはさんであったらりするところがおもしろい。
その茶の本には、オカマバーの名刺(写真つき)がはさんであった。確かに、本屋から徒歩5分くらいのところは
「おかまの街」である。
「桜〇〇子」と書いた名刺の顔は、まんまる顔の着物姿。
趣味のところに 下手な海釣り 不思議菜園 下手なバイオリン
好きな衣装が ひと昔前の清純派
特技・資格が 大型免許 工学修士(電子工学) 河合奈保子検定準一級 と書いてある。
買った本よりもおもしろい?
茶の本のあとがきに陸羽(りくう)の言葉が紹介されていた。
中国の文人で「茶経」を書いたひと。日本の茶道にも影響をあたえ、「茶聖」とよばれた人だ。
私は気ままにいきる、御殿に私の欲しいものは何もない。
垂れ幕をひき、土間を掃き清め、日中私は香を焚く。
これこそが私の贅沢。
茶にも「おかま」はつきもの。不思議な街の本屋で見つけた一冊。
おかまの街にわざわざいかなくても、釜が家になくても、
せっかく新しい「巣ごもりな時代」がきたのだから、茶を日常茶飯としてほしいものだ。
おかまバーにいった前の持ち主が赤線を引いた文章が一か所あった。赤鉛筆に力がこもっている?
成熟した大人とは別れどきを知っている人
ふ~ん、なるほど。シンコロのおかげで、いろいろ古い「もの」や「こと」や「ひと」とお別れをする時やね。感謝。