日曜日は16時まで。それから「蕎麦打ち教室」「味噌つくり」

昨日のお昼の「有吉くんの正直さんぽ」で、小村井が紹介された。
「おむらい」という。うちにはテレビがないし、営業中やったので、
どのように紹介されたのか知らないけど、2時くらいから電話がなりっぱなし、
お店はごったがえし、電話はほとんどでれないし、そばは一時間で売り切れ。
いつもは、50人から100人くらいが覗く「天真庵」のHpの訪問数が5000を超えている。
「小村井」から天真庵まで歩く・・・かなり散歩の達人じゃないとね・・

「有吉くん・・・」は、幅広い層に人気があるのだと、痛感する。

上原英里さんのシャンソンは、いつもよりゆったり聴くことができた。
この会は最初にぼくが挨拶をする、のが、ならわしになっているのだが
「地球が明日で終わり、という日がきたら、気のおけない仲間を集い、お茶を飲み、
好きな音楽を聴きながら、酒をのみましょう」という挨拶をした。
天真庵でライブをやるようになって、ほんとうにそう思う。これまかもっともっと日本は斜陽になる。
心配ご無用。そんな波動で生活すればいい。ゆっくり、力を抜いて、笑いながら。

コロナさまのおかげで、人が「死」を意識しはじめた。背反するけど、だからこそ「生きる」
が光ってきた。いつまでも今日と同じ明日がくると思っていた「今日」と「明日」が一致しないことがみなわかってきた。
コロナさまのおかげである。そんなとき、どうすればいい?「自分らしく生きる」しかない。自分さへよければと、
食料やトイレットペーパーなどを買いあさるのではないよ。自分が身の丈を超えずできることをする。
それが人さまの役にたてば、よろし。そんな「今ここ」に満足するような人が、やさしさをひろげていける人だ。
なにもあせることはない。お金なんてサムマネーがあればいい。もうすぐいらないような時代がきそうやね・・

今朝も元気に蕎麦を打った。有吉くんみたいな健啖家がきて、みんな「倍セット」と注文すると、
すぐに蕎麦が空っぽになるかもなんばん。でも並んで待つほどの蕎麦でもない。むろん、途中で追い打ちはしない。
☂もふっているし、少し落ち着いてから、
ゆっくり花見散歩ついでにこられるほうが、いいと思う。

明日の朝は「卵かけごはん」(8時から10時)10食限定。

明後日3月10日から3月19日までは、「能登休み」。
お店で使う辛味大根の畑を、老体に鞭打ちながら耕す。
土を耕す、というのは、自分の命を耕す、と同意語。
もしも、これからコロナさまが広がって、政治(これは、もともと渾沌としている)や経済が渾沌
としてきたら、みんな不幸になるよね。でもほんとうの不幸は「土」や自然が身近にないこと。
「不耕」な人生を脱するためには、クワもって畑にいくことだ。これからのキーワードちゃうかな。

今ここの 命に感謝 クワを持つ    

今日は新春シャンソンショー 16時閉店。

7日(土)弾き語りシャンソン ライブ

演奏:上原英里(唄&ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

こんなライブがある。濃厚接触を警戒して、ライブハウスや寄席なんかは中止のところが多い。
絵里ちゃんのシャンソンは、いつも超満席で、「お断りするのが仕事」みたいなところがあるが、
今回はまだ空席あり・・・・秋のライブの時に、日程がきまったのだが、絵里さんも応援団長も
失念していて、確認したのが今週の火曜日だった(笑)
でも、コロナコロナと姦しい昨今、ゆっくりした席とシャンソンに興じるのも風流だ。
握手もハグも、できなくなりそうな世の中・・・今朝の新聞のコラム「折々のことば」に
あったけど、「垣根より縁側」。
垣根は、遮断させるもの。コロナもそうだ。人と人を遮断し、国と国をも遮断しはじめた。
縁側というのは、靴はいたままちょこっと座って、茶など飲みながら談笑し、縁をひろげていくもの。
誰のはからいか知らないけど、コロナごときに、おびえたり、マスクやトイレットペーパーを
並んで買うようなことはおろかだ。ましてやマスクを転売する・・・鏡で自分の性根を映してみな。

今日のテレビの番組欄を見ていたら、フジテレビの「有吉くんの正直さんぽ」
というのがある。見出しに「小村井飯の正体」というのがあった。このへんの人は
みんな知っている(笑)「マキストーブ専門店」ここは隠れた名店。
たぶん、天真庵も、ちょこっと紹介されると思う。でもテレビにでたからといって、
雨の中あわててきても、4時で終わり。明日も4時で終わり。
火曜日から10日間は「能登休み」・・・・・コロナが落ち着いて、花見でもしよっかな~
という日和を見ながら、きめたほうがいい。そばも珈琲も画像で見るほどうまくないし~(笑)

隕石屋の王子とメールのやり取りをして「~」がうつった。コロナよりましか?
そういえば、銀座のお店にサリン事件の時に警察の人がかけていた「猛毒マスク」のようなマスクが
飾ってあった。コロナウィルスを遮断するものらしい。
納品する土鍋をもって、生まれてはじめてマスクをした(たぶん)。電車のガラスに映る自分の顔
が「あやしい」と思った。もっと日本人は、バカにならんとあかんよね。みんなアウスビッツに
向かって死に向かってみんなで歩いているような・・・そもそも「死ぬ」くらいのことを恐れるのがいけない。
宇宙は150臆年の悠久の時の流れ。ぼくたちはそんな星のカケラとして生まれ、地球で
生きていくのは長くて100年。今生きている人も100年たてば、誰もいない。
みんなそんな「束の間の旅人」なんやから、もっと、のびのび、明るく楽しく、気のおけない仲間たちと春には
シャンソンでも聴かなきや、ソンソン・・と思うで、ほんま。

明日は16時まで。それから「最後の味噌作り」

明後日は「卵かけごはん」
火曜日からしばらく「能登休み」

静かな銀ブラ・・

今週はコロナ現象で「女史会」「英語」「かっぽれ」が中止になった。
おかげで、読書の春とばかりに、積んである本をかたっぱしから読みながら酒を飲む夜
が続いた。なかなか至福の時だ。

今日は二階で「普茶料理の会」がある。大手の人たちも外出禁止令がでているような昨今・・
こっそりと「こんな時こそ」で、予約が入った。
この会は、まず煎茶をだし、その後に京都の樽源の湯豆腐桶で湯豆腐を出す。
その時、湯豆腐桶の暖源は、電気でもガスでもない。備長炭。
ちょうど、予備の備長炭が少なくなったので、合羽橋まで歩いていった。
いつもは、人力車などがたむろしている浅草も、外国人の数が減り、日本人も少ない。
昭和の終わりから平成のはじめの浅草を思い出した。お店は大変だろうが、放し飼いの動物園みたい
なんよりましだ。

合羽橋も、包丁やに外人がいる以外は、いつもの半分以下のような感じ。備長炭を売っているお店で
若者が四角い七輪を買おうとしている。珠洲の珪藻土でできたものだ。焼き鳥屋を始めるらしい。
最近、カウンターで鮨のように高級な焼き鳥を食べる店が流行っているようだ。そんなお店はだいたい
珠洲の珪藻土の四角い七輪をカウンターに置いて焼くらしい。七輪としては高いけど、遠赤効果と演出効果
が抜群だ。能登の人たちは、大概この珪藻土の七輪を使っている。
能登の天真庵も海のきわにあり、近くの漁師さんたちがさざえなどを、くれたりすると、
すぐに七輪でつぼ焼きにして、酒のつまみにする。オール電化にする家も多いけど、
「味」の深見が違うのであ~る。不便な暮らしの中に「ゆたかさ」が隠れている。これも隠し味。

昨日は、銀座の隕石直売所の「星の王子」からメールがきて「久保さんのオリベの土鍋がほしい~」
ときたので、マスクをして都営浅草線で宝町でおりて、銀ブラ。こないだまでは、
銀座一丁目に骨董屋があり、よく掛け軸を買いにいった。東大をでて骨董屋になった主人も85歳
を超え、隠居。今は目黒のマンションで暮らしている。ときどき「遊びにおいで」というハガキがくるのだが、
ご無沙汰している。銀座のお店兼自宅も取り壊され、ビルになっていた。横にあった小さな公園まで
地上げされたようだ。どんどん街がかわっていく。
その後改装中の山野楽器でメセニーの新しいCD「パット・メセニー・フロム・ディス・プレイス」
を買って、隕石屋へ・・・

相変わらず、お客さんがひっきりなしできていて、土鍋を置いて、「じゃ~」とおいとま。
まつやの地下の「茶の葉」で、煎茶をいただきながら、ひとり茶。
銀ブラとは「銀座でブラジル」、つまり喫茶店で珈琲を飲む、が起源らしい。
でもぼくの銀ブラは、茶の葉の煎茶。「銀セン」である。鹿児島の「かぶせ茶」
の香りに春を感じる至福の時間だった。

明日は「シャンソン」があるので、16時閉店。
コロナの影響で、人が歩いていないけど、明日あたり有吉くんあたりが歩いて蕎麦を手繰りにくるのではないか・・そんな気がする。

7日(土)弾き語りシャンソン ライブ

演奏:上原英里(唄&ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

味噌つくり  あとひとり 

いよいよ味噌作りもゴールが見えてきた。
コロナウィルスの影響で、外出や濃厚接触を敬遠するフンイキが充満して
いるのにかかわらず、スームーズに98人の菌活が無事終わろうとしている。
「一言が人を殺す」とかいう言葉がある。反対に一言で命を救うこともある。
「菌」もしかり。人を殺す菌もあれば、生かす菌もある。紙一重だ。

昨日は近所のアーティスト2人の女子が味噌作りにきた。
最初のS子は天真庵でライブをやったことがある歌姫。モデルなんかもやって、
プロ級の美人。もう5回目の味噌。「カナタ」の音楽に反応。さすが。
味噌つくりの後にカウンターに座り「お酒ください!」という。
いつも、冷の純米酒あたりを飲むのが好きな子だ。九州人の乳、いや父の
DNAをもっているので酒がめっぽう強い。「今日は燗にしとけや」というと、
「え~ 燗はちょっと・・・」というので「いつものパターンで飲んだり食ったりしても新しい人生
は開けない。男運をあげるためにも今日は燗でいけや」と半ば強制的に能登の「竹葉」をだす。
猪口を選ぶとき「ころ久保さんの黄色・・・」という。「黄瀬戸(キゼト)といいなさい」と教えると、
「ハイ」と答える。素直そうなやりとりだが、いつも同じ猪口を選んで「久保さんのキイロ」という。
人生はフラクタル・・・繰り返す。

猪口をビールグラスを飲むごとく飲む。(親指を猪口の口より1センチくらい下を持ち、指の上あたりで飲む)これもいつものスタイル。
「親指と人差し指を2センチくらい離して握り、その真ん中より少し右あたりに口をつけて飲むと、いい女っぷりがもっとあがる」
と教える。カウンターに座った常連さんたちが笑う。ほんとうにうるさいオヤジだ。歌舞伎の女形の人が酒を飲む姿が艶っぽい。
福助なんかが酒を飲む姿は見ているだけでオクゾクっとくるもんだ。今日日のいい女も少しまねてほしいと思う。
「今年いくつになる?」と聞くと「もう35ですよ」とこと。「今日教えたような飲み方すると、いい男がよってくる」と
いうと、ニコッと笑った。

最後が名前は違うけど「Sちゃん」だ。たまちゃんの三味線の弟子だった。味噌作りは二回目。
このこも「カナタ」の音源に合わせて、体を揺らしながら味噌つくりをしている。
終わった後にミルクコーヒーを飲みながら談論風発。いろいろな約100家族の味噌つくりがほぼ終わりに近づいてきた。
百家族のそれぞれの「家庭の味」の真ん中にある味噌。そして100人の悲喜こもごもの人生で味付けされた味噌。
いろんな「かもす」とふれあいながらの一か月。ありがとうございました。感謝。

月曜の朝は卵かけごはん

普段は珈琲とそばを中心にしているので、「ごはんもの」がメニューにない。
日本人が米からパンにシフトして、昨年あたりからパンのほうに軍配があがりはじめた。
「月曜の朝くらい・・・」ということで、311の年から始めた。
我が家は、休みの日以外は朝は「ごはんと味噌汁プラス」の一汁一菜。

菌活の会(手前味噌をつくる会)も、あと二日を残すのみと、あいなった。
昨日は男子ふたり(ケイタリングや居酒屋イベントなんかをやるプロ級の腕をもった料理人)、と結婚して6年一度もケンカしたことがない、という仲良夫婦。

最初の男子は、蕎麦のお弟子さんでもある。ニューヨークで生まれ育ったので、英語ができて、料理ができるので
ビッグネームのアーティストたちが来日すると、通訳兼私的料理人として大活躍している。しかし、今回のコロナ騒ぎで
イベントの中止などが相次ぎ、「自分で働き方改革をしなければ」と真剣に考えている様子。優秀な人材は「組織」
など必要とせず、ノマド的に「いつでもどこでも自分で仕事をつくる」能力を持っている。でもさすがに、
大きなパラダイムシフトを迎えた「今」に、危機感を感じているようだ。「今年、もう一度蕎麦を真剣にやりますからよろしく」
といって、つくった味噌をかかえて帰っていった。

AIが仕事場にはばを利かせる時代が迫ってきた。「企業は人を雇いませんよ」という時代でもある。
「誰でもできるような能力の人」「AIがやればすむ仕事しかできない人」の居場所が会社から、あるいは社会から
なくなる、ということだ。
みんなが並んでトイレットペーパーを買っているので・・ボリボリっと長蛇の列に並んでいるようでは、仕事が
なくなる運命になりそうだ。「自分しかできない仕事」「AIにはできない仕事」を磨いていくしかない。
おおざっぱにいえば、東京という街は、大手の会社に勤めるサラリーマンが住んでいる街。
大手の会社ほどAI化が加速していくだろうから、ボーとしていたら、この街に住めなくなる。
でも、こんな大変化の時代は、「神のはからい」の時だと思う。
一度しかない人生。おもしろおかしく生きていこう。

一月に高千穂の近くの小さな神社にお参りにいった。
高千穂というと、アマテラスさんが岩戸にお隠れになって、今の時代みたいに「真っ暗」になった、天の岩戸伝説があるとこ。
その時、アメノウズメが天石屋戸の前で、胸乳をあらわにして裳帯を押し下げ、裸踊りをした。 それを見て八百万の神々は大笑い、外のさわぎに気づいて「なに?」と
思ったアマテラスは石戸を開けた。 その時、ほかの神様がいっせいに岩戸を開いて、世の中がパーと明るくなった、そんなお話。
どんな時代も「バカになる」「なりきる」ことの大切さを教えてくださる。

最後に味噌をつくった男子は日本酒関係の仕事をしている。自粛ムードや消費税の高騰で
日本酒ばなれに拍車がかかっている、とのこと。
日本人は、ワインよりも日本酒を飲んで、ときどきは裸踊りや「ヨカチン」でもやりながら
いろんな困難な時代を乗り越えてきた。そうすればなんとかなると思う。感謝。

ショーロを食べるとコロナに負けないくらい元気に・・

昨日は、ブラジルのショーロを堪能した。
Choro(ショーロ)・・・19世紀半ばにリオデジャネイロで成立したブラジルの音楽 ジャンル。ポルトガル語で「泣く」を意味するらしい。
ジャズやボサノバ、クラシック・・ミックスされているような素敵なリズムが心地よい。
音楽というのは「悲しい人生 泣くような人生」から生まれたものが多い。でもそれを乗り越える勇気を与えてくれる。

ピアノの岸本麻子さんは同郷の福岡。3年くらい前に天真庵でピアノを奏でてくれた。その時はクラシック。
サックスの田口麻衣さんと、ショーロデュオの「マッサ」というユニットで活動している。ふたりとも「麻」
が名前についている。麻布とか、「麻」がつく地名は、昔その土地で「麻」がつくられていた地名。
麻薬・・・というと、「いけないもの」というイメージがあるけど、ほんとうは、日本人の体を健康に
してくれたもんやし、田口さんの名前そのものだけど、衣装にも使われてきた歴史がある。
プラス 青森からきてくれてバンドリンを演奏してくれた寺前浩之さん。今日が還暦。
昨日は前祝いに「竹葉」で乾杯。とても素晴らしいライブやった。

最近読んだ本に「真面目にマリファナの話をしよう」(佐久間裕美子 文藝春秋)がある。
アメリカに住んでいる著者が、命がけで取材したノンフィクション。本の帯に坂本龍一さん
の言葉「マリファナはなんで悪いの?」「マリファナはなんでいいの?」にひかれて買って読んだ。
3月は外出をひかえて「ひきこもり」になる人も多いと思う。読んでほしい一冊だ。

コロナにアオサがいいと、メディアがいうとスーパーのアオサがなくなる。「阿保さ?」と思う。
トイレットペーパー騒ぎも同じ。もっと自分の頭で考えないと、メディアの奴隷みたいな人生
で終わってしまう。そして、わが国はアメリカの植民地のまんま。アフリカの人たちは、奴隷になりさがるのがイヤで、
ジャズやショーロなどが生まれた。
この国の人はテレビをひがなボーと見ながら「松露饅頭」を喰っている。平和といえば平和なんだが・・

今日から3月。いろいろなことがあるけど、乗り越えていきたいものだ。春近し!感謝。