能登暮らし 6日め シンコロと仲良くする・・

昨日は東京で雪(みぞれ)が降った、というメール。
能登もこの6日間で一番寒く波高し、だったけど快晴なり、だ。
ゴミの集荷場の金網の中に、取り残されたゴミ袋がひとつ。
倉庫にあった船のロープを入れた見覚えのある袋。うちのごみだ。
手書きのメッセージが貼ってあり、「一メートル以内に刻んでください」
と書いてある。「ハイ」と答えて、自宅にもって帰る。

昼は車で10分くらいのところの「じんのびの湯」にいく。
夕陽が沈むビュースポットで、宿泊施設もあるので、おすすめ。
「雪割草?」というレストランから見る夕陽もすばらしい。
「彼女を口説きたい」なんていう時におすすめ。ワインも能登ワイン
が揃っている・・夕陽というのは、ロマンティクやね。

じんのびの湯は、いつもは混雑している。昨日は土曜日だというのに、
ゆっくりできた。シンコロと、前日の地震の影響だ。能登の天真庵は志賀町
だけど、輪島との境界線にあるので、震度5強の揺れだった。
総持寺も13年前の大地震で甚大な被害を受け改装中。今回
またシンコロと地震で、大変な思いをしているみたい。
でも「禅」とは、こんな時こそ、本来のあるべき姿を思い出すべきだ。
京都の寺みたいに、観光化して銭勘定にかしまくく、タレント坊主になってはオシャカになってしまう?

観光地や宿泊業、そして飲食業・・・も、初心にもどって「どうするか」という存在の意義を
考え直すいいチャンスだ。一般企業もしかり。そこに働く人しかり、そしてわたしたちひとりひとりもしかり。
オリンピックの合言葉「おもてなし」も、原点にもどってやり直したほうがよさそうだ。

今日はいい天気なので、朝飯前に畑に・・・
先日辛味大根を植えた畑の、里山側の地面に、残った辛味大根の種をまき(土地を耕さず)、
そこに秋に刈った植物の枯れた葉っぱをかけた。本来の「自然農」(土を耕さない)
の実験。隣の畑のおばあちゃんが、「何植えとんの?」と聞くので、「辛味大根の種を地面を耕さず、挑戦しとりますバイ」
といったら「ふーん」と半信半疑な顔。さっそくジョウビタキのつがいがやってきて、土の上に
むきだしの種をついばんでいる。自然農・・・何もしない、ほったらかし、ではない。無為自然・・あるがままに力点。

自給自足、といっても、種を蒔く、収穫をする・・・のほかには、雑草を抜く、くらい。
99%は、おてんとうさんや風や雨、空気・・・自然の力。東京にいては気が付かないないが、
大自然に抱かれながら「生かされている」のだ。そんなあたりまえのことをないがしろにして、
「おれたちの地球」ボリボリ。。の傲慢な生活をしている人間たちに、シンコロさまたちが警鐘を
鳴らしはじめた、に違いない。人間の浅はかでエゴイスティックな智慧ではどうしようもなさそうだ。
どうも「無為自然」な生き方にならざるをえない、そんな時を迎えているようだ。感謝。