♪能登が揺~れた あ 揺れた・・・

おキンタマ音頭のノリ・・?
今朝の未明、能登半島で大きな地震があった。
中越地震の時、群馬と新潟の県境のキャンプ場で大きな揺れに遭遇した時と
同じように、ゴーという大地の叫びびたいなものが聞こえた。
すぐに有線が「大地震が発生しました。あわてず行動してください」とのアナウンス。
夜中だし、スーパーにいって(もっとも昼間でもスーパーまでは車で15分かかる)トイレットペーパー
や食べ物を買うわかでもなし、ペットボトルに「うめ星水」(ブリタにうめ星を入れ、料理やお茶や珈琲に使う)
を二本つくり、しばらく布団の中で、本を読んでいた。二三度ちいさな揺れ戻しがあった。

6時になると、同じ有線から目覚ましの「まちぼうけ」が流れる。
北原白秋の詩。
♪待ちぼうけ 待ちぼうけある日せっせと 野良かせぎそこへ兎が とんで出てころり転げた 木の根っこ 待ちぼうけ 待ちぼうけしめたこれから 寝て待とか待てばえものは かけてくる 兎ぶつかれ 木の根っこ  ~  名曲だ!
寝ても待てども、木の根っこにウサギが転げるようなことは滅多とない(笑)

携帯に10件ちょい「お見舞いメール」がきていたので、「生きてるメール」を返信して畑へ・・
異常気象を逆手にとって少しはやめだけど、辛味大根を「うめ星水」で育てる実験をした。「ねずみ大根」(辛味大根の種類)の種
と、バケツに「うめ星水」を入れて、駐車場の上にある「さつきの畑」(さつきの木が守り神)にいく。
畝をつくり、ひとつの穴に3粒づつ種を蒔く。(ひとつは、小鳥。ひとつは動物のため)30cmくらい感覚で
巻くと、350粒あった種が空っぽになる。昨年は5月に蒔いて、けっこう辛い大根を、そばの薬味にできた。
そして、バケツの水を撒き、さつきに立小便をして、種まきの儀式が終了した。

それから朝ごはん。ガス(プロパン)は契約していなくて、カセットコンロを使って土鍋でごはんを炊く。
味噌汁は、東京から味噌甕を7つもってきて、納屋に入れた。東京味噌。こちらの菌と反応するので、東京
の味とはまたひと味違う。能登の納豆。秋田のいぶりがっこ。味噌汁の実は、隣のおばあちゃんと珈琲と
ぶつぶつ交換でもろうた大根と菜っ葉。とてもシンプルな一汁一菜だ。
昨日、近くの酒屋まで歩いていると、軽トラが泊まり「昨年はありがとうね」と前歯がぬけたおっちゃんが挨拶。
近くの棚田でお米をつくってくれてるヨネさん。新米を60k頼んだ。
ちょうどいいタイミングなので「あと30kください」といったら、ニコっと抜けた前歯を見せながら
「45分後に酒屋によって、ダンナサンといっしょに家に届けるわ」とのこと。酒屋のおっちゃんと話をする時間まで
計算できていて笑えた。そして時計にタイマーがしかけれれているように、正確に45分後にきて、ぼくといっしょに
「能登の棚田のお米」が無事我が家にきた。

能登の家は、トイレはコンポストにした。浄化槽をつけたし、水洗にしたほうが、お金も安いし、
便利。あえて、「これからの時代」のことを考えて、そうした。おがくずとか、ときどき菌を入れ、
糞尿を発酵させてたい肥にして土に返す、という循環型のトイレ。今日も都会から家族でこられる客あり。
便利な暮らしの中にいると、このトイレは違和感があると思うけど、「いざ」となった時はだんぜんいい。
東京に震度6以上の地震がきて、水や電気がとまった時、あの人数の糞尿はどうなるのだろう?
考えるだけで「ぞぞっ」だ。そんな訓練をするのも「時代の準備」かもなんばん。
わがやは、キャンプ用のソーラ発電ランタンを枕もとと、玄関に計3つ置いてある。これは便利。
泊まりにくる人の枕もとにもおいて、夜トイレの時に使ってもらっている。
まるで「防災訓練の館」である。転ばぬ先のランタン!

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