水曜日は、歯医者にいった。まだぜんぶ自分の歯だが、毎月掃除してもらいに板橋まで。
東京の電車の中でマスクをしていないと、
認否人か、変態にみられるくらい白眼視される。
半蔵門線で神保町のりかえで、都営三田線にのりかえ、巣鴨で降りて、
おじいちゃんおばあちゃんの原宿をふらふら散策しながら歯医者にいく。
東京で一番長く住んだ街なので、マスクを目までしても(実際はマスクはしたことがないけど)
てくてく歩ける。歯医者が近くなるエリアでは、元写真仲間や飲み仲間たちと遭遇することもよくある。
少し待ち時間があって待合席で雑誌をめくっていると、「人生で一番不幸な年齢は47歳」
というのがあった。英紙「The Telegraph」(1月13日付)によると、この度、人生で最も不幸な年齢が科学的に明らかになったという。
「宝くじが一番あたる年齢は40代の主婦」という統計がある。でも数字のウソでもあり、「一番宝くじを買う層」がそこなだけ。
だから一番はずれているのも40代。恋に落ち、勢いで結婚し、子供が生まれ、子育てや親の介護などが同時に並行しながら、価値観が違ってきて平行線になるのは、
確かに40代なのだろう。どうも動物の世界にも同じような曲線があてはまり、50代からはU字型にあがっていくそうだ。
「天地自然の理」がはたらくのだと思う、みたいなことが書いたあった。
お店に帰ってきて、味噌作り。ひとりが終わって、カウンターで珈琲を飲みながら談論風発。
エステ関係の仕事をバリバリやっていて、若いし、誰がみても「美人定期貯金満額」のような女子だ。
突然「うめ星、また買っていく」とのたまう。「?」と思っていたら、「うめ星」をもっていると、今のところ老眼もないし、
白髪もないし、男にもてる。。。とのこと。「私47になるんだけど・・・」
輝いている47歳もいた(笑) 7月の「梅干し」もよろしく、でさよなら。
次に味噌つくりにやってきたのがスカーレットみたいな女性陶芸家。陶芸をはじめて、東京で陶展をはじめた
時からのつきあい。伊賀の窯にも遊びにいったことがある。東京と伊賀のデュアルライフ。
味噌が終わった後、「あんこあいす」を所望。だいたい水曜日は休みなのに、スーとカウンターに座り、
しかもメニューにないものを勝手に注文するのがすごい。
「さっきの女性はめっちゃきれいですね」と関西弁でいう。「47歳にみえへんやろ」と返すと
「おない歳や。」とのこと。知り合ったころは女子大生みたいやったけど、問題の47歳になった。
今年はスイスでも個展がある。女陶芸家の中では5本の指にはいる実力をもつ。
「占いみてもらったら、今年からめちゃくちゃいいらしいです~」とのこと。
その次は、前世がパリジェンヌと信じている女性が味噌作りにきた。その後のかっぽれの練習。
天真庵デビューが30代やった。「今年いくつになる?」ときくと「47歳」とこと。
シンクロニシティーというか、逆の感じで幸福絶頂の3人が味噌つくりにきた。
かっぽれが終わって、みんなの歳をきくと「四捨五入して五十」ばかり。切り捨てもあるけど、
だいたいが47歳前後になる。「ぼくは逆立ちしたら36」というと、うけた。「先生が逆立ち・・・87(10くらい年増になる)」(笑)
「幸不幸」は気持ちの持ちよう。そこに「場」ができる。
「いまここが、幸せの場」だと思えば、幸せの輪が広がっていき、場が整う。
物理学では賛否両論あるが、ビッグバンから宇宙の「場」ができ、150億年という悠久のながれの中に
「つかのまの旅」(人生100年になってもアッ、の束の間)をみなそれぞれが経験する。そして旅が終わっても、150億年
の「かなた」へまた帰っていく旅をする。ということは、死んでも「場」は残るし、生きている。
だから不幸だと思っても、「ひとのせい」にしないで、コロナや天変地異の中にあっても、ささくれだつことなく、
平穏に「いまここ」に感謝しながら一日一日を生きていきたい。
明日のコンサートはやりまっせ。コロナやスカイラインにはまけませんよ。
2月29日(土) (仮)De amor em amor (ブラジル音楽)
演奏:寺前浩之(バンドリン)、バエデール・麻衣(サックス)、岸本麻子(ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)