月曜の朝は卵かけごはん

毎日、スートーブの上に寸胴を置いて、大豆を煮て、味噌作り。
一年に一度、遠くからも家族で参加されるかたも多い。子供たちの一年は
大人の何倍もはやく、刮目しながら子供の成長を喜んだりする日々。

今年は大分で自然農で大豆をやっている若者の家まで車でいった。餞別がまだ間にあわず、
国東半島の「そばや」にいったら、不思議な森に誘われた。「カテリーナの森」という。
29年前に東京からその森へ移住し、古楽器を制作したり、お米や麦や野菜も自給自足しながら
音楽活動をしている家族。「YouTube カナタ」で検索すると、川内倫子さんの映像と彼らの音楽を
垣間見ることができる。秀逸、という言葉を超越した世界。

昨日書いた「森のイスキア」の佐藤初音さんの本に「限りなく透明に凛として生きる」という本がある。
初音さんの「おむすび」とおなじくらい、「ぬか漬け」を大切にした、ことが綴られたページがある。

「地球交響曲(ガイヤシンフォニー)の第二に「多様なものが多様なままに生きる それは生命の摂理であり
宇宙の摂理である」という言葉がでてきます。(略)
友人の話を聞いていてふと、ぬか漬けこそが、多様なものが多様に共に生きる、つまり「生物多様性」だと
気がついたのです。
ぬか床の中では、きゅうりやにんじん、なすなどの野菜が菌と出会って、それぞれが自分の力を出しながら、
おいしくなろうとしている。
人と人との出会いもいっしょ。ぬか漬けのようにいいところを出し合って生きていけばいい・・・

「食育」という言葉ではくくれない「哲」がある。新型ウィルスで世界が渾沌としてきそうな気配。
マスクも大事やけど、自分たちの命をつくっていく「食べもの」のことを、あらためて考えなおす時がきたかもなんばん。

今日はこれから「卵かけごはん」。夜は「長屋で女史会」

2月29日(土) (仮)De amor em amor (ブラジル音楽)

演奏:寺前浩之(バンドリン)、バエデール・麻衣(サックス)、岸本麻子(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)